はいせつよもやま話~排泄トラブルは原因を探ることが大事

排泄にトラブルが生じた時にどんな風に解決すれば良いか話していこうと思うのですが、実際には非常に個別的で、一人一人違うので、そこから探っていかないといけません。例えば父親がトイレに行くまでにおしっこが漏れて困るとかズボンが最近濡れてるなと思った時に、こんなパッドがあるとかこんなおむつが良いというのはあくまで「対策」であるということ。何故お父さんが尿もれしたり、ズボンが濡れているか「原因」を探ることがとても大事で、対策がうまくいったら終わりだと思わないで下さい。病気が潜んでいることもあるからです。
そのためには何時頃トイレに行っているかを記録します。出来れば排尿量を量ると良いのですが、難しければ、聞き耳を立てて勢いよく出てるとか、チョロチョロで終わってるとか、出てる尿の量のイメージを掴んで、朝7時にトイレに行ってたくさん出たら◎、また8時に行って少なければ△といった具合に何時にトイレに行って、どれくらい出ているか把握しましょう。
1時間ごとにトイレに行くのは回数がかなり多いです。人の膀胱は個人差があって300mlくらい、多い人は500mlくらい溜められますが、年をとってくると縮む傾向があります。半分くらい溜まると少し尿意を感じ、トイレに行ってジャーっと出れば良いけれど、そんなに頻繁に行くのはおしっこを出し切っていない可能性があります。もし150ml溜まって50mlしか出せなければ100ml残っていますよね。するとまたすぐに行きたくなります。どうして50mlしか出せなかったのか。男性なら前立腺肥大症のように前立腺が大きくなって尿道を圧迫して出にくくなっていることなどが考えられます。対策だけでなく泌尿器科を受診するなどして原因を探ること。原因を探る時に大事なのが「排尿日誌」です。次回は排尿日誌について詳しくお伝えしたいと思います。

「高齢生活研究所所長」所長 浜田きよ子さんの排泄や福祉用具にまつわる話を、毎月紹介しています。前回はこちら。排泄に関する相談は排泄用具の情報館「むつき庵」まで。