林家三平さんの「国策落語」の記事が盛んにリツイートされています。2年前の記事が何故、今、注目されているのかと言えば、特攻隊を描いた落語を創作したり、「この国での貧困は自分のせい」という桂春蝶さんとの対比からのようです。
2年前の記事。聞きたい「経験談を語り継ぐだけでいいのでしょうか。体験していない人が語っても力は弱くなります。ならば、思いっきり戦争を賛美する落語という真逆のアプローチで、逆に戦争というものを考える」 / “「戦争に負けたという事…” https://t.co/JsaVBETskN
— 深町秋生・八神瑛子最新刊「インジョーカー」重版。 (@ash0966) February 25, 2018
先日、戦争体験を聞いた者が次の世代につなごうと書きました。でも、当事者に比べて力が弱くなるのは確かです。それなら真逆のアプローチで戦争を考えようという国策落語口演の試み。「稽古中に言葉の調子や運び方が不自然だと感じた。祖父の落語に、軍部が相当手を入れたのではないか」と三平さん。国策落語には立川談四楼さんも思いがあるとのことで、演じられる機会があれば聴いてみたいと思います。
そう言えば、20代の頃、子どもが「少国民」と呼ばれた時代の歌に興味を持ったことがありました。疎開をテーマにした「父母のこえ」は母親が教えてくれたこともあって結構好きだけれど、「勝ち抜く僕等少国民」はさすがに引きます。当時は人気歌手による戦時歌謡が数多く作られましたが、流行歌だけでなく子供向けの歌にもこんなのがあった、という真逆のアプローチとして、是非一度お聞き頂きたいと思います。(モモ母)