東京・阿佐ヶ谷で長く親しまれた本屋さんが惜しまれながら1月末に閉店しました。
閉店の零時近く。客は帰ろうとしない。店の前には多くの人。百人近い。零時半頃、最後の客が出て来ると拍手がわく。店長は「こんなに多くの人が待っているとは」と驚いた様子。「ありがとう!」と口々に叫ぶ。見知らぬ女性が、「阿佐ヶ谷っていい街ですね」と呟く。地元に深く愛された書店、忘れない。 pic.twitter.com/AvAGX1PvRn
— 岡田光世📕新刊『ニューヨークが教えてくれた”私だけ”の英語ー”あなたの英語”だから、価値がある』 (@OkadaMitsuyo) February 1, 2024
この店舗は八重洲ブックセンターが引き継ぐことになり、話題に。
阿佐ヶ谷の地で43年間にわたり営業を続けてこられた書楽様に改めて敬意を表します。
書楽様の店舗は2/10(土)9時より、八重洲ブックセンター阿佐ヶ谷店として再スタートいたします。引き続き地域の皆様にご支持をいただけるよう努めてまいります。よろしくお願いいたします。https://t.co/YfpnzY70Cq https://t.co/TF5QZgO5nr— 八重洲ブックセンター阿佐ヶ谷店 (@yaesu_asagaya) February 1, 2024
書楽が八重洲ブックセンターになってる!と思ったらこんな事になってたのね…
「阿佐ヶ谷から本屋をなくさない」閉店の本屋を引き継ぐ思い | NHK https://t.co/4nidIyzUP6
— あげ (@_agedas_) February 27, 2024
井伏鱒二や太宰治ら集った阿佐ヶ谷、「書店ゼロ」の危機…跡地譲り受け八重洲ブックセンター開業 : 読売新聞オンライン https://t.co/dHWPtMIUeB
— 読売新聞オンライン (@Yomiuri_Online) February 27, 2024
京都では2021年に閉店した老舗古書店の本が大量に処分される様子がXに上げって、なんとも寂しい気持ちに。
京都の大学堂書店さんですね。
創業90年の老舗でした。2021年の4月末に閉店。— 暁月 凪士 あかつきなぎし (@akanagi_rock) March 4, 2024
街の本屋さんの減少を食い止めようと国も支援に乗り出す様ですが、SNSでは懐疑的な見方が多い様です。
【減少する書店、国が本格的支援へ】https://t.co/j2X220TEs0
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) March 5, 2024
コンサルタント会社が入ることに違和感があるという書店員さんの声。「show more(さらに表示)」をクリックすると全文読むことが出来ます。
【書店員として、本に関わる人として、どうしても言いたいこと】
某企業がうちの書店に介入してきた。
愛情と工夫をこめて作ってきた棚が、本社からやってきたスーツたちによって現在進行系でぐちゃぐちゃにされている。「誰でも陳列できるシステムにするため」…
— 書店員 成生隆倫(なりう たかみち) (@Takamichi_Nariu) February 21, 2024
●「結果を出してから言え」
という言葉があったので。
私が担当している棚の売り上げは前年度の1.4倍になりました。
担当して8ヶ月ほどしか経っていないので、より一層頑張ろうと思います。
●「個人で店を持て」
確かにそれはその通りです。間違いない。将来はブックバーを開きたいと思います。— 書店員 成生隆倫(なりう たかみち) (@Takamichi_Nariu) February 23, 2024
そんな中、田中龍作さんのこのXが目に留まりました。
取り寄せも本屋から。めったに密林は使わないな。でも本屋は減る一方。増えるのはラーメン屋ばかり。 https://t.co/Kjnc6iYfs8
— あをによし (@haiku0tanka) February 17, 2024
うちは研究者だった父が残した本が大量にあって処分に困っているので、近年は新古書店の100円コーナーで文庫本を買うくらいで、新刊本は極力買わない様にして来ました。必要な時はネットか近くの大型書店で購入しています。店内で検索すればどこの棚に置いてあるかわかるのは勿論、自宅からも在庫の有無がわかるし、最寄の店になくても系列店に在庫があれば最寄の店で受け取れる様にしてくれるので、とても便利。ポイントカードもあるし、購入すれば併設されたカフェの割引券ももらえます。でも、街の本屋さんが消えて行くことを嘆くだけではダメだと思い、私も龍作さんに倣って先月から小さな書店で本を買うことにしました。
でも近所の小さな本屋さんは昔とは様変わり。どこの店も売り場面積の大半が雑誌と漫画で、更にエロ本とネトウヨ本が幅を利かせています。こうしないとやっていけないんだろうことは容易に推測できます。私の生活圏である北区左京区は京都市内でも文教エリアと言われてるはずですが、それでもどこもそんな感じです。他府県でこんな本屋さんがあるそうですが、近所には見当たらないですね。
ある地方都市に一軒だけ残った書店に岩波がズラッと並んでいて、「買取なのにたいへんですね」と店主に尋ねたら「ここで置いてないと、若者は生涯で一度も岩波を見ることなく社会に出ていくかもしれませんからね」と仰って、かっこいいなあと思った。 https://t.co/vdSohlmYj7
— 蝉川夏哉 (@osaka_seventeen) January 19, 2024
それでも先月は顧客の為に「世界」を2冊仕入れてると言っていた店で、某雑誌を買いました。その雑誌はブックサンタをした大型書店で立ち読みしたから、買わなくても良かったんですが、これはまぁ寄付活動みたいなものです。勿論、私一人が数百円の雑誌を買った程度でその本屋さんを支えられる訳ではないけれど。で、文庫本や雑誌が殆どの中でかなり古そうな世界文学全集を置いているのが最後の砦っぽく見えるものの、自分が買おうとは思わないから今月は買うものがない。なので気になってた森永さんの本を、いつもならAmazonで買うところを、その本屋で取り寄せることにしました。今はその入荷待ちです。その店でも「WiLL」や「Hanada」を置いてるので、どの程度売れてるのか、聞いてみました。その話は次回にしたいと思います。この記事を読んで下さった方は、是非一度、駅ビルやショッピングモールの大型書店でなく、街の小さな本屋さんの品揃えを確認して頂きたいと思います。(モモ母)