手作り布マスクの贈り物

先日、たくさんの郵便のなかに紛れていた友人から届いた封筒の中身は、手作りマスクでした。かわいい「ハシビロコウ」が描かれた布マスクです。友人の器用さと、太っ腹に郵送料まで出して送ってくれたこと、感謝しかありません。何かお礼を送りたいと申し出ましたが、軽くスルーされました。いつか何かの折に恩返しをすることを覚えておこうとおもいます。

政府からマスクが届くようですが、その話が出る以前から、周りを見渡せば少なくない人たちがマスクを手作りしています。SNSでアップされている手作り布マスクを見ていると、マスク不足になり手作りマスクが登場してきたころよりも、その技術はどんどん向上しているようです。「マスクなくなったら、タオルを顏の下半分に巻いておけばいいか・・・」と思っていた自分が、恥ずかしいです。

手作りマスクの話題は、新聞やネットのニュース記事を見ていると、しばしば登場します。手作り品を作っている地域の人の話題や、品薄のゴム紐に変わる素材を提供する地元企業のこと、手作りマスクが寄付された話、型紙がコンビニで無料プリントできること、などなど。心温まる話題が多く、手作りマスクはもはやコミュニケーションツールのように、自宅避難中の人と人の心をつないでいるようです。

長引く外出自粛生活の中でも、まったく外出をしないわけにはいきません。買い物にでかけたり、銀行にお金を下しにいくことは必要です。家の中に閉じこもることは、活動量の低下を招き筋力低下等、身体の健やかさを損なう原因になります。マスクをつけ、3密を避けながらお散歩にでかけることも必要だと感じます。

医療現場ではさまざまな防護品が足らなくなっていると聞きます。医療スタッフが不織布マスクを身に着けていると「在庫があるなら、それを売れ」と食ってかかる人がいるとも聞きます。感染のリスクがあるのを分かりながら、足りない資材でなんとか凌いでいるであろう医療現場を思うと、そのような自己中心的な人がいることには胸が痛みます。医療現場に必要なものが回るように、私たちは工夫することも大切に思います。

布マスクは材料が手に入りにくい中でもさまざまに工夫して作ることができます。外出自粛期間はもうしばらく伸びそうですから、これまで作ったことのない人も作ってみてはいかがでしょうか。私は、家にあるマスクに使えそうな手ぬぐいタオルと、針と糸・・・はなくても作れる布接着剤を用意しました。ゴムひもはちょうど良いのは品切れていましたが、そこは工夫次第ですね。

GW中は、自称「布マスク作家」として、心地よく使える布マスクを研究し作ってみます。そして、もし、必要としている人がいたら分けてあげる広い心も備えておきたいと思います。

ハシビロコウ、ご存知ですか?大型の鳥で、大きなくちばしが特徴です。魅力的な点は、「動かないこと」です。私は大好きです、ハシビロコウ。これから先、いろいろな社会的課題が出てきそうですが、『ソーシャルワーカーとして動じずに必要な相談援助を続けなさい!』と、マスクを見るたびにハシビロコウさんが言ってくれている気がします。

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兵庫県在住。「福祉×ICTで、毎日を安心安全に、心豊かに。あなたに寄り添う相談援助」をモットーに『森のすず社会福祉士事務所』開業。成年後見等による高齢者・障害者支援、認知症の方と家族の支援ならびに防災と福祉の地域啓発活動、スクールソーシャルワーカー、各種研修講師などの活動に取り組んでいる。2022年から同志社大学社会学研究科の後期課程博士課程院生。カレーと豆好き。犬大好き。社会福祉士、公認心理師、防災士。介護支援専門員。第1種大型自動車免許、2級FP技能士、第2級アマチュア無線技士。