池江璃花子選手を「応援」

競泳女子の池江璃花子選手が白血病であると診断されたというニュースが流れました。

早く治ってほしい,池江選手頑張れ,応援しているというメッセージが各界から相次いでいます。

ところで,「頑張る」とはどういうことでしょうか…辞書によると「困難に耐えて努力する」「困難にめげないで我慢してやり抜く」こと

「応援」とは「他人の手助けをすること」「(競技・試合などで)歌を歌ったり声をかけたりして味方のチーム・選手を元気づけること」

頑張れ,頑張るという言葉は時に言われた方にとってプレッシャーになりうると私は思います。「もうじゅうぶん頑張っているのに」と思われる場合もあるので,私自身,よほどのことでないと頑張れという言葉を他者にかけることはありません。困難にいつも耐えなくてもいいし(それでも病気の場合は耐えなければならない場面も出てきますが),めげてもいいと思うのです。努力も我慢もいつもいつもしなくてもいいと思うのです。もちろん本人が頑張ろうと思っているなら頑張れと言います。どちらかというと「元気づけること」の方の「応援」を使いたいな,と思いました。

場面は違うので全く参考にならないですが,先日,保育所の懇談があり,この春から小学校にあがる子どもの保護者が子どもと向かい合って,子どものいいところを子どもに話してあげるという恒例のイベント(?)がありました。「小学校にあがっても頑張ってね」と多数の保護者さんがおっしゃっていました。うちは来年このイベント(?)があるのですが,頑張ってねよりも,一歩一歩生きていこうねと言いたいなと思います。我慢も努力も,したかったらしたらいいし,したくなかったらしないでいい。

池江選手ご自身はこのようにおっしゃっています。

スポーツ選手はこのようなメッセージを寄せています。

錦織圭選手のコメントには私は心動かされました。

池江璃花子選手を私は「応援」したいと思います。知人友人でもない,私が勝手に「すごいな,素敵だな」と思っている選手ですが,白血病という病と向きあうことになった池江選手のことを思い,そのショックやしんどさは私にはわかりませんが,ただただ祈り,見守って,その生き方を見守り「応援」したいです。お大事になさってください。

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橋本京子
大阪府茨木市生まれ。京都で大学生・大学院生時代を過ごす。現在,心理学関係の研究,大学の非常勤講師をしながら,5歳になる息子の子育て中。「人間は“病的な心理状態を普通の状態に戻す”だけではなくて“もともと個人が持っている長所や強みを生かして,より幸せな人生を送る”ことができる。それは“しんどい”“つらい”時にも発揮される人間の力である」ということを実践,研究したいと考えている。


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