京都大学の本庶佑・特別教授が,がんの免疫療法を開発したとして,2018年のノーベル医学生理学賞を受賞されました。おめでとうございます
ノーベル賞や大きな賞を受賞した研究者の先生方については,その研究姿勢,研究に際して重要となる資質がよく報道されています。私は文系の人間なのですが,素晴らしい先生方の研究姿勢については大変参考になり,私も1本筋の通った研究をしたいと思わされます。本庶教授の場合は「本質を見抜く力」がずばぬけており,その研究姿勢は非常に厳しいものであるとのことです。そして決してあきらめないこと。
そして,日本人がノーベル賞を受けるたびに言われるのが基礎研究の重要性です。本庶先生は「基礎研究『も』重要なのではなく,基礎研究『が』重要」とおっしゃっています。ただ,日本人がノーベル賞を受けるたびにそう言われる割には,基礎研究の重要性が認識され,予算が手厚くついているとは思えません。日本には研究費を得るのに苦しい研究者がたくさんいます。良い研究をしようと思うとそれなりの費用をかけねばなりません。私自身の研究は機器や機械を使ったものではないのですがそれでも苦労しています。大規模な装置や機器を扱う分野の方々は本当に苦労なさっていると思います。必要なところに必要に予算配分されてほしいと願います。
2000年に本庶佑教授が学会ニュースレターに発表したエッセイ「独創的研究とは何か」。当時京大界隈で話題になった文章だが、自分自身で16年間基礎研究を続け、その過程で様々な経験をしたうえであらためて読むと、よく身にしみて分かる。https://t.co/spAfoFDk7p
— Masahiro Ono 小野 昌弘 (@masahirono) October 12, 2018
本庶さんノーベル賞、私達国民は皆喜んでいます。本庶さんが強調していた基礎科学の重要性は安部首相に発せられたと感じなければなりません。今の日本は基礎研究費は削減され続けています。安部首相は全く察知できず、同じ山口出身と頓珍漢発言です。 https://t.co/BZjBekfcB5
— tomy dona (@sibakendona) October 2, 2018
本庶先生は若手を支えるための資金を創設するとのことです
本庶さんの若手支援の基金設立へ「サイエンスは未来への投資」#ノーベル賞 #医学生理学賞 #本庶佑 #基礎科学
合田、後藤両記者の取材しました。https://t.co/8DrefiOq7n— 朝日新聞大阪科学医療部 (@asahi_okagaku) October 2, 2018
ところで,日本人がノーベル賞を受けると,その先生の人となりや生い立ち,エピソードをあらわす報道がよくなされます。
が,表のニュースには出ていませんが,日本のマスコミ記者の本庶教授への質問があまりにお粗末であり,本庶教授が一喝なさったという噂があります。
それへの反応
私達は,本庶教授の研究について知りたいのであって,好きな食べ物や東海三県で好きな特産物を知りたいわけではないのですが,マスコミの対応も,毎度毎度問題にされながら,変わらずお粗末なものだ…と思います。
何はともあれ,本庶佑特別教授,受賞おめでとうございます。多くの人を救う研究をされていることを尊敬し,私もその研究姿勢を見習いたいと思いました。