今年もまた,恐ろしく暑い夏になっていますが,いかがお過ごしでしょうか.
カナリア倶楽部をご覧いただく間は,ぜひ,お好きな飲み物を片手に水分補給をしながら,しばらくお付き合いいただけると,安心です.
さて,日本では,やはり帰省と言えば盆正月.
今年は久しぶりに感染症による行動制限もない,自由な夏!ということで,海外に行かれる方も多いかもしれませんが,久しぶりに夏の帰省をされる方も多いと思います.
誰にでも平等に訪れる暑い夏と,1年ごとの加齢….もしかしたら,3年ぶりに故郷に帰る方の場合,ご両親やおじいちゃんおばあちゃんと,3年ぶりに会って,3歳一気に年を取ったなぁ,と言う状況かもしれません.
誰にでも訪れるのは,ほかにも,生まれるときと,最期のとき.
「久しぶりの再会に,縁起でもない!」と怒られるのを承知で書きますが,たまに会えるのであればなおさら,大事な話をしておいていただきたいのです.元気だからこそ,想像できる理想的な未来や最期の希望があると思います.それを,家族親族でお互いに確認しておいてもらいたいのです.
というのも,例えば親子が離れて暮らす単身や核家族世帯が当たり前の現代において,高齢になったときの生活サポートは,介護保険をはじめとした色々な公的または私的なサービスで賄うことは多いかと思います.成年後見制度の利用も,その一つです.親族が後見人等になる場合もありますが,専門職や市民・法人後見人が選任されることもよくあります.
そのような他者が支援に入る場合,ご本人のこれまでの生活もあまりわからず,好みもわからず,これからの生活をどうしたかったのかが分からない場合があります.もし,そこで,「将来は,こうしたいと言っていました」という情報があれば,これからの住処,これからの医療,これからの生活を,希望も考慮して考えることができます.
夏休みの大人の宿題作成のように,この夏は,一部分でもいいので,「エンディングノート」のようなものを作っていただくのも,大変良いと思います.または,未来の絵日記を書いてみるのも良いでしょう.