梅雨が明けました。あまりに暑いので、昨年購入した電動かき氷機を引っ張りだしてきました。暑い室内では、削れる速度よりも解ける速度の方が速いぐらいで、電気の無駄遣いのような気がしました。今年は、手動のかき氷機を買おうかな…でも、そんなに使わないかな…と考えてます。
さて、私は成年後見人等の仕事をしていますが、この暑い夏、やはり心配なのは、利用者さんの健康状態です。高齢の利用者さんで、外に出かける機会がある人はもちろんですが、自宅内にいらっしゃる方も、これだけ暑いと室内は室内で心配です。エアコンをつけてほしいのですが、冷えによる不調が起こると心配され、控え気味にされる方もいらっしゃいます。利用者さんには、「水分とってくださいね」が挨拶言葉のようにもなります。しかし、やはり、適切な水分摂取というのもなかなか難しいものです。
一方、この時期の体調不良を、なんでもかんでも「軽い熱中症のようだ」「熱がこもっているんだろう」と考えて、「すこし静しいところで涼めば治る」と思うのは危険です。まず、熱中症になっている場合、頭が痛かったり、吐き気がしたり、なんだか意識がフワフワとおかしいような場合には、もうすでに「ちょっと休めばなおるさ」の域を通り過ぎている可能性が高いです。高齢者はもちろん、若い人でも安易に様子見で過ごさず、意識がおかしいとか、受け答えがおかしいとか、目がうつろという時には、受診や搬送が必要です。熱がこもるのを、甘く見てはいけません。
もう一つ、軽い熱中症のように見えても、実際は脳内の欠陥にトラブルが起きている場合もあります。いつもと明らかに違うな、と思う状態になっている場合にも、医療機関へつなぐことが必要です。
いずれにしても、「ちょっと熱がこもっただけ」という認識は、もう今の日本の夏には持たない方がいいでしょう。ニュースでは気温40度を記録したという話がでるのも、珍しくなくなりました。私が子どもの頃を思い出すと、30度でヘトヘト、35度を越えたらもうダメ・・・と思うような数字だったように思います。しかし、慣れというのは恐ろしいもので、最近では、30度と聞いても、35度と聞いても慣れっこになっている気がします。ふと、「茹でガエル」の例が頭をよぎります。人間の身体はこの数十年間でも、やはり平熱は37度前後で、温暖化…高温化している自然環境に適合して変化しているわけでもないことは明らかです。
ひとまず、私たちは、暑さと熱を甘く見ず、涼しい場所で、不要な電気は節電しながらエアコンはしっかり活用し、水分とミネラルと休憩をたっぷりとって、少しゆったりした服を着て、気持ちもゆったりと過ごしていきましょう。
そして、この時期の挨拶は「水分とって、無理しないで行きましょうね」「お茶、どうですか?」と、声を掛け合い、休憩しながら水分摂取を行っていきましょう。
では、そんな挨拶と共に、利用者さん宅周りに行ってきます。もちろん、大きな水入りのボトルと、おやつの塩バターピーナッツをお伴にもっていきます。
みなさまも、素敵な夏をお過ごしください。