ゴールデンウィークも終わり、新型コロナウィルスの状況にはまだまだ不安がつきまとっていますが、季節はそろそろ夏に向けて変わってきました。
マスクをつけていると気づきにくいのですが、山からの風の香りが春から夏に変化しています。
夏と言えば、楽しいこともいろいろ思いつきますが、心配ごとを考えると近年は超巨大なものが次々と日本に襲い掛かる台風。今年の夏、被害をもたらすような大きな台風が起こりませんように・・・と思いますが、地球の環境の変化が巨大台風の原因になっているのであれば、今年も警戒を続けるべきでしょう。
災害が起こると、その被害やそれに伴う困難は、例えば高齢の方や障害のある方、幼いこどもらに起こりやすくなります。過去の台風や長雨の被害では、高齢者や障害者に被害が集中したという調査研究の結果もあります。いぜと言う時に、何とかなると思っていても、日頃からの備えがなければ、いざという時には動けません。誰もが安心して暮らせる社会を作っていくために、日頃の備えが大切であること、備えとして非難に支援が必要な場合はあらかじめ個別支援計画を作っておくことが大切です。
当然、災害時個別支援計画は何かあった時に役に立つものが必要です。計画を立てて満足するものではなく、計画を立てたら実行(予行演習)をしてみて、難しいところやもっといい方法を考えて更新していくことも大切です。特に、高齢の方や障害がある方の個別支援計画は、日頃の心身の状況や生活状況をよく把握しているケアマネジャーや相談支援専門員の力を借りて、安全に移動する方法を考えたり、日頃の備えは日頃の支援者が意識しながらできる体制を作れるといいですね。
災害時に備える個別支援計画は、当然、ご本人が参加をする気持ちを持つことが大切です。しかし、加えて、策定にはご本人の「自分でできるから、人の力は借りない」とおっしゃる意見だけでなく、地域の方と福祉専門職らの力と知恵を合わせて作り上げることが大切です。地域のみんなで考えることで、一人を救うための個別支援計画の策定の場は、地域をよくするためにみんなで確認し考える場にもなります。
災害時の個別支援計画を作る取り組みは、少しずつ広がってきています。これからの展開は要チェックです。本来は誰にとっても必要なものなので、もし、作る機会が身近にあれば、ぜひ作っておきましょう。
不安が多い世の中ですが、みんなで力を合わせて暮らしていきましょう!