「困ったときに思い出してもらえる支援者であるために」
最近、ニュースで「持続化給付金詐欺」で約4億円を不正に手に入れた人が捕まったのをご存じでしょうか?この詐欺事件、障害のある人が加害者になってしまうという事案が複数発生しています。
・友人から「自営していることにして申請すれば持続化給付金がもらえる」と誘われた。
・知人から「事業主でなくても持続化給付金を受給可能」と謳うサービスを勧められた。
税理士を名乗る人が、前年から事業をしているような偽物の確定申告書を作って、持続化給付金を申請して受け取るというものでした。
持続化給付金詐欺に関する国民生活センターのホームページ
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http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20200710_1.html
加害者になってしまった障害のある人は、少し変だなとは思いつつも、自分で名前を書いてしまい、自分で申請に行ってしまいました。罪に問われる可能性があります。さらに、100万円を返済するまでの日数に合わせた追徴金も併せて返済をしなければならないといわれています。
悪いことを考える人たちは、私たち社会福祉の仕事をしている人間より、数段早くその方法を編み出し、動き出します。どうしても、私たちは後手に回ってしまいます。それでも、周囲の支援者とつながりのある人は、どこかで「あれ?おかしいな。」と気がついた人に助けてもらったり、自ら「どうしよう…」と相談に行くことができます。
「困ったとき思い出してもらえる支援者」であるために、私たちはどうあればいいのかなと考えます。「これだ!」という答えが見つかっているわけではないですが、やはり、「嘘をつかない」「うらぎらない」ということを地道に続けていくことなのかなと思います。
「人は信じてもいい」と感じてもらうことかなと思います。(詐欺に加担してしなった人には矛盾しているかもしれませんが…)