「災害級の」という言葉が使われるほどの連日の猛暑ですが、いかがお過ごしでしょうか。座っているだけでも体力消耗する暑い日はまだ続きそうです。エアコンや涼感グッズを上手に使いながら過ごしていきたいものです。
さて、8月も下旬に差し掛かっています。例年では、この時期は「今年の花火大会はこれが最後かな」「もうすぐ夏休みが終わる」「高校野球の進み具合はどうだ」などの話題が頻繁に聞こえますが、今年は、あっという間に夏休みは終わり、高校野球も例年とは異なり、花火大会もオンラインでちらっと見ただけに終わり、高校野球も普段と違うかたちでの試合になり・・・何もかもが異なっています。
今年の2月ごろから、新型コロナウィルスの影が迫り、あっという間にマスクがなくなり、学校が休みになり、ステイホームやソーシャルディスタンスという言葉が広まりました。私たちの生活への影響は計り知れない状態になっています。
私は主に高齢者や障がい者、子どもを支援する福祉の仕事をしていますが、仕事の方法や考え方も変化してきました。
【3密を避ける面談】
マスク着用と、訪問前の手指の消毒は当たり前になりました。お茶を用意される雰囲気があればお断りし、極力距離をあけ、訪問時にはコミュニケーションと状態確認のためにしていた握手も控えるようになりました。その分、話し方や表情、住まいの様子、雰囲気など、利用者さんと距離をとっていても感じ取れることへの変化に注意を払うようになっています。
【私がいなくても大丈夫な準備】
もう誰がいつ「濃厚接触者」になったり「陽性」になるかわかりません。『来月は〇日に来ますね』という約束を実行できなくなるかもしれない・・・そんな恐怖感があります。。生活費をお渡ししたり、食料を買って訪問することは、利用者さんの暮らしや生命の安全に直結しています。常々人の運命はわからないものだとは思っていますが、コロナ禍により、より一層考えるようになりました。予備を置いておいたり、万が一のときの動き方を支援者らと共有しておくようになりました。
【こんな時こそ情報収集】
オンラインツールやスマートフォンなどを使いながら、以前よりも密に、暮らしや福祉の情報を集めたり、確認するようになりました。誰も経験したことのない社会の状態に、生きづらさが表れる人は平時よりも多いものです。支援を必要としている人の情報、支援をするために必要な情報。人の密は避けなければなりませんが、情報の密度を高めることは、さまざまな方法で可能です。半年前と比べると、いろんな知識が増えてきたように思います。
まだまだ暑さも続きますが、コロナ禍はもっとまだまだ続きそうな雰囲気です。そして、さらにもっと続くのは、私たちの生活です。社会福祉士の仕事は、社会つまり人と人、組織、環境の間に働きかけ、その関係性が暮らしやすさへつながるように整えるものだと考えています。ここ半年、ずいぶんと暮らしが変わり、暮らしにくく変化していますが、あきらめずに、今できることを、変化に対応しながら続けていきたいものです。
さぁ、まずはお茶を一杯飲んで、ぼちぼちと今日も過ごしていきましょう。