旅行時避難計画を想像してみよう

今日は7月7日。七夕です。ショッピングセンターや商店街で、短冊をたくさんつけた笹や竹を見かけると、夏の訪れを感じます。時間があるときは足を止めて、短冊に書かれた願い事を見て、共感したり、ほのぼのした気分になったりもします。冬のクリスマス用に飾られたモミの木はその美しさを見るのが楽しみですが、夏の笹は色とりどりの短冊が揺れる様子を見るだけでなく、そこに人の存在が活き活きと感じられて安心できる気がします。

さて、願い事と言えば、毎年この時期に願うのは「今年の夏が台風や雨や暑さの被害がなく平和であるように」ということです。

先日、6月30日から数日間、大分県別府市へ行きました。社会福祉士会の全国大会が別府市で開催され、それに参加をしたのですが、ちょうど大雨が予想された日と重なりました。到着した日の夕方以降、ホテルにいるときはテレビを常につけていましたが、しばしば避難情報がテレビやスマートフォンに表示され、ドキッとしました。まったく土地勘のない場所で(兵庫県南部に住んでいると、”山が北、海は南“という感覚ですが、別府市では”山が西、海が東“の位置になるようで、東西南北の感覚がどうもずれてしまいます)、とっさに避難を指示されても、どっちのどこを目指していくべきなのか、わからないなぁと思いました。宿泊していたホテルは大きな鉄筋のビルで、上のほうのフロアだったため、水害の影響は想定していませんでしたが、もし地震などで避難が必要となったときは、困るだろうなぁと思います。

日ごろ、あまり居住エリアから離れないのですが、今回のような経験をすると、人は簡単に「避難しにくい」状況になるというのを実感します。自分の健康状態はかわらなくても、自分のいる場所が変わっただけで、できにくくなることが増えます。もしもこれで、スマートフォンが使えなかったり、外国にいて言葉が分からない等となれば、より一層こまるでしょう。

慣れない土地へ出かける時には、天気予報を確認するとともに、地域全体の地形の特徴とハザードマップを確認し、「もしも、何かがおこったらどうする?」を頭の中で問いながら、一通りの行動を想像しておくことが大切だと思います。旅の楽しみは、計画を立てる段階で「ここに行って、あれを見て、これを食べて、あれを買う」など想像することにもあると思いますが、もう一つの旅の計画での想像として、「災害が起こったらどうするか」も簡単でいいので、考えておくといざというときに慌てずに済みます。

結局、別府市に言ったものの、雨が降っていたこともあり、温泉を巡るということもせず、帰りは予定を早めて帰宅したのですが、路地裏を歩くと楽しそうな町だったので、今度は良い天気になりそうな時期に、のんびり旅行に行きたい街だと思いました。

これからは気候が厳しい季節です。特に暑さ対策は必須。皆様も、お出かけの際はお気をつけて、楽しい夏を過ごせますように。

 

大分県別府市に行きました。ご当地グルメはいろいろありましたが、一番印象に残ったのが、これ。「やせうま」です。保育園児だったころ、茹でたマカロニにきな粉と砂糖をかけたものがおやつで出て「マカロニはお菓子じゃないのに!」と思っていた私は、それ以来きな粉嫌いになったのですが、やせうまは、成分的にも味的にも、マカロニきな粉に通じるものがあります。通じるというか、まったく類似というか。そして、食べてみると普通においしく、むしろ気に入りました。形状がかなり太いきしめん状で、もちっとしている点はマカロニよりはるかに良いと思います。知らない土地に行くと、一番の楽しみは、こういう知らない食べ物を食べて、新発見をすることですね。ごちそうさまでした。

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兵庫県在住。「福祉×ICTで、毎日を安心安全に、心豊かに。あなたに寄り添う相談援助」をモットーに『森のすず社会福祉士事務所』開業。成年後見等による高齢者・障害者支援、認知症の方と家族の支援ならびに防災と福祉の地域啓発活動、スクールソーシャルワーカー、各種研修講師などの活動に取り組んでいる。2022年から同志社大学社会学研究科の後期課程博士課程院生。カレーと豆好き。犬大好き。社会福祉士、公認心理師、防災士。介護支援専門員。第1種大型自動車免許、2級FP技能士、第2級アマチュア無線技士。