新しい一年が始まりました。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
お正月に今年一年の目標を考える方は多いと思います。私もそのうちの一人です。私は今年一年、まずは健康に気を付けて、その一環として運動の回数を増やすことを意識していきたいと思っています。皆様の今年の目標や、抱負はどのようなものでしょうか?
私はこれまでに何度も、防災について書いてきました。皆様の備えの状況はいかがでしょうか?私自身の災害に対する備えは、まだ途中です。備えは完了するものではなく、新しい備えの実施と、今までに備えたものの見直しやメンテナンスが発生します。考えればキリがない作業ですが、だからといって放置しておいても良い方向には変わりません。一日ひとつでも、週にひとつでも、備えていきたいものです。
さて、その備えの一つとして、新年から取り組んでいただきたいおススメが「空を見る習慣を持つ」です。皆様は、どれほど空を見ていますか?私は、昨年の夏ごろから空を見る習慣を持って以来、一日のうちでしばしば空を見るようになりました。
地震以外の災害の「もと」は、空からやってきます。簡単に言うと、雨と風です。実際は空だけでなく、地球上の大気の動きでさまざまな気象が起こるわけですが、その様子は空を見ることで察知することができます。もちろん、気象情報を得てその意味が解読できる気象の専門家でない限り、細かなことはわかりませんが、日々の空の様子に目を向けることは、お天気の変化も察知することにもつながります。しばしば見ることで、違いに気づき、空模様に興味が湧きます。そうなれば、より一層関心をもって天気予報を見聞きできるように思います。
ちなみに、私が空をしばしば見るようになってから、天気の変化に気づくこと以外に良いと思うことは、以下の通りです。
1 美しい空の景色や雲の色に気づき、感動できる
2 首と肩のストレッチの機会が増えた
3 遠くを見る機会が増えて、目に良いような気がする
他にもいろいろ。いいことが多いです。「空を見るのが好き」というのも、いい感じだと思いませんか?
災害への備えとして、家の中の家具の固定や備蓄品の確保が挙げられますが、他にも大切なことはたくさんあります。その一つが、「危険を察知して、逃げる(または、安全のために逃げない)判断をする」ために、気象情報を知ることがあります。風水害では『警戒レベル』が発令され、高齢者等避難に準備のかかる方は『警戒レベル3』で、それ以外の方も『警戒レベル4』で避難行動に移ることになりますが、それだけを頼りにしていると、準備もしていないのに突然発令されて慌てることになります。日ごろから、お天気に目を向け、雲行きが怪しい時には特に念入りに天気予報やニュースを確認することが大切です。空や雲の変化を見ることで、美しい空の眺めだけでなく、雲の色や形、流れる速さや風の強さなど、さまざまな事にも意識が向くと思います。それが、天気への興味にもつながるのではないかと思います。そして、台風の発生や長雨の発生に気が付くと、そこから、心の準備や備蓄品の準備、庭の片づけなど、備える行動を始められます。
今日から、防災のために、そしてそれだけでなく、一日の内で何度か、気分転換に、ストレッチに、宇宙は広いことを感じておおらかな気持ちになるために、美しい空の景色を一緒に眺めてみませんか?あなたが見上げた空を、私も見上げていると思うと、このコラムを読んでいただく繋がりもより一層強く感じます。そして、この一年に色鮮やかな虹や想像力を掻き立てる面白い形の雲に出会い、自然の美しさや楽しさを存分に味わうことができる一年でありますように。
さぁ、頭の上の空を見上げながら、今年も一年を安全に健やかに過ごしてまいりましょう。