昨日、9月1日は「防災の日」でした。そして、この1週間が防災週間です。9月1日の朝のニュースでも、今まさに来ている台風の情報から、防災訓練が行われた話に至るまで、風水害、土砂災害、地震、ハザードマップ、マイタイムラインなど様々な単語を交えた情報を聞きました。
★ハザードマップは、当然確認されていますよね?
もし、まだの方がいらっしゃったら、今すぐに↓のリンクからハザードマップを確認しましょう。
8月から、日本のあちこちで度々避難を呼びかける事態が起こっています。先日のニュースでは避難情報が出た地域の情報とともに、「まわりの人、ご近所さんにも声をかけて」とアナウンサーが呼び掛けていました。その一言が、私たちの周囲への注意も呼び起こしてくれると思います。いざという時、知らない家のドアをたたくのは勇気がいるので、日頃から今よりもう一歩、周囲への関心と良い関係性構築を意識してみると良いかもしれません。
日本には、昔から様々な自然災害や、大きな火災が起こり、大勢の人が犠牲になることがありました。昭和34年の伊勢湾台風の到来では、5千人以上が命を落としたり、行方不明になったそうです。その2年後に災害対策基本法が作られ、その後、何度も改正を行いながら今日も災害と防災への基礎になっています。
災害対策基本法の最近の改正は令和3年5月ですが、この時に災害時の避難に支援が必要な方に関して、個別避難計画の作成が市町村の努力義務になりました。この取り組みは、徐々に広がっていますが、まだまだこれからです。計画が必要な人みんなの計画策定が終わるまで、台風や大雨が来ても、被害をもたらさずに通り過ぎますようにと、祈るばかりです。もちろん、計画が作られても平穏な天気が続くのが何よりですが。
計画を作ることで、いつ誰が誰をどのように支援するのかが、明確になります。個別避難計画の作成のメリットは、この「明確になる」ということと、それにより「命が守れる」ことが真っ先に挙がりますが、それだけではありません。地域で、誰が誰をどのように支援するかを考えることは、地域の住民同士が顔見知りになり、また、地域の人員構成の現状を知ることもできることを意味します。これは、災害の時のためだけの「知る」ではなく、日頃から役立つ「知る」です。ご近所さん、地域で、顔見知りや知り合いになると、それだけ詳細な見守りの目が増えることになります。子どもの見守り、認知症等高齢者の見守り、日本語がまだ十分修得できてない方の見守り、困ってそうな場合の声掛けや、ちょっとした話題でのコミュニケーションなどは、『平時から安心安全な街』作りの活動そのものです。
そうです。防災や個人の支援だと思いながらも、繋がる先は、みんなの社会の安全や安心です。
この台風が過ぎ去ったら、もう一歩、周囲の人との繋がりを強めてみるといいですね。9月。長雨と台風のシーズンです。備蓄や避難リュックの見直しと、ご近所さんとの空模様を話題にした挨拶をしてみましょう。