前回の続きです。
最後の振り返りで、それぞれが感じたことを話してくれました。
「最初は緊張していた表情が、だんだん柔らかくなって、自分の言葉で伝えられるようになってきたのが印象的だった。」
「一生懸命にされる姿を見て、自分が働き始めた頃のことを思い出した。」
「どうやったら伝わるのかな。この言い方のほうが伝わりやすいかな。といろいろ考えて普段のサービスを見つめなおすきっかけになって、あらためてお客さんと向き合いたいと思った。」
「教えるって難しいと思うし、教えることを通して、自分の仕事を振り返る機会になったと思う。」
「人に、ちゃんと自分の思いを伝えるのって難しいなと思ったのと、やはり、それをちゃんと伝えないといけないなと思った。」
「料理長を長くやってきて、常々自分の思いを伝えることの難しさを感じてきた。その“むつかしさ”をこういう場で、みんなで共有できるのかな。伝えることは難しいけど、伝わったらうれしい。」
「“できた。”という時の皆さんの顔がなんともたまらなくいい感じでした。」
「伝える」ってこういうこと。
「伝わる」ってこういうこと。
「難しいこと」だけど、
「難しいことをいっしょにしているんだ」と共有する。
そして、伝わったら、こんなにうれしい。
それをみんなで「体感」できる空間が生まれたと思います。
この経験が、「柚子唐辛子プロジェクト」につながっていくことになりました。