
お待たせしました。カナリア朗読劇場「手袋を買いに」その2をお届けします。
今回は子ぎつねが一人で町まで手袋を買いにいく様子が描かれています。
新実南吉(1913~1943)がこの作品を書いた1933年(昭和8年)頃にはスーパーもショッピングモールもなく、自転車屋さんや眼鏡屋さんといった小売のお店が町のあちらこちらにあって、賑わいを見せていました。そして今みたいに遅くまで営業している店は殆どありませんでしたから、日が暮れると人の往来も少なくなって、とても静かでした。子ぎつねが目指すのは、シルクハットの看板が目印の帽子屋さん。帽子屋さんも今では少なくなりましたね。そんな昭和の静かな夜の街並みを思い浮かべながら、フリーアナウンサー塩見祐子さんの朗読をお楽しみください。可愛いイラストは、かしわぎまきこさんです。
その1はこちらから引き続き、お聞きいただけます。
(「その3」は2月1日頃の公開を予定しています)