障がいのある子どもたちが通う養護学校(特別支援学校)を設置することが、行政の義務になったのは1979年、戦後24年も経ってからでした。義務教育である小学校や中学校に行く権利はようやく確保されたものの、子どもの生活や遊び、学習は学校だけで完結するものではありません。放課後や休日も家に閉じこもるのではなく、友達と楽しく遊んだり、のびのびすごしたりしたい。「ゆうやけ子どもクラブ」はそんな思いから、障がいのある子どもたちが放課後を過ごす場所として、40年前に小平市でスタートしました。
その「ゆうやけ子どもクラブ」を舞台にしたドキュメンタリー映画が、関西にもやってきます。ぜひ、足を運んでみていただければと思います。
<関西での上映予定>
大阪 シネヌーヴォ(06-6582-1416)
2月15日(土)〜2月28日(金) 11時30分〜 シネヌーヴォX(劇場2階)
2月29日(土)〜3月6日(金) 10時〜 シネヌーヴォ
*2月15日(土) 井手洋子監督挨拶
*3月1日(日) 村岡真治さん(ゆうやけ子どもクラブ代表)挨拶
神戸 元町映画館(078-366-2636)
2月29日(土)〜3月6日(金) 10時30分〜
3月7日(土)〜3月13日(金) 12時〜
* 2月29日(土) 村岡真治さん(ゆうやけ子どもクラブ代表)、井手洋子監督挨拶
京都 京都シネマ(075-353-4723)
3月7日(土)〜 (上映時間未定)
* 3月7日(土) 井手洋子監督挨拶
* 3月8日(日) 桜井菜穂さん(ゆうやけ子どもクラブ職員)挨拶
blog更新しています:きょうの福祉「ドキュメンタリー映画 ゆうやけ子どもクラブ!」 https://t.co/09V2K4CPMt 約40年前、放課後や夏休みに障がいのある子の活動場所がほしいと親の切実な願いから誕生したゆうやけ子どもクラブ。このような放課後等デイサービスがあることを知って下さい。特に親…
— Hichato.backyard (@kyokyo2gou) February 7, 2020
これまでに東京、横浜、名古屋などでも上映され、最終上映週の土日には映画館が満席になるほどの人気だったそうです。予告編はこちらから見ることができます。
「特別鑑賞チケット(全館共通)」を希望される方は、こちらの連絡先まで連絡してください。
東京都渋谷区初台2-11-11 群青社内 井手商店映画部
電話:03-6383-4472
メール:idesho41ko@gmail.com(アットマークを半角にしてください)
一般(おとな)1300円、シニア(60歳以上、障がい者、介助者、大学生、専門学校生)1000円
なお、京都でも障がいのある子どもたちにも豊かな放課後、休日を求めて、子どもたちと親御さん、大学生がサークルを作っていました。いくつかあったと思いますが、学生時代に私が参加していたのは、「障害児学童保育 じゃりんこ」という団体でした。今は名前が変わっています。
2月2日の活動は、花園大学のリトミック室と京都ファミリーへ行きました❗☺️
リトミック室では、節分なので鬼のお面を作り、豆まきをしました❗
ドミノにも挑戦!😁
京都ファミリーでは、CDショップで好きなアーティストを見てウキウキ😃🎵ワクワク😃💕でした!
普段とは違う活動で楽しがったです‼️😉 pic.twitter.com/AFWgGCDTxg— 休日余暇支援活動 じゃりんこ (@jyarinko2525) February 2, 2020
結局私は、親が病気になったために週末は実家のある日野町に帰らなければならなくなり、じゃりんこの活動は1年間しかできませんでした。それでも今も活動が続いていて、通信などを読むことができるのはとても嬉しいことです。あの頃はまだ小学生だった「元じゃりんこ」たちも、もう立派な大人になり、親元を離れて暮らしている人もいます。
「ゆうやけ子どもクラブ」は、今は「放課後デイ」と呼ばれる事業に位置づいています。放課後デイについてはこちらのサイトにわかりやすい説明がありました(「ノーマライゼーション 障害者の福祉」 2016年8月号)。
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西垣順子<大阪市立大学 大学教育研究センター>
滋賀県蒲生郡日野町生まれ、京都で学生時代を過ごす。今は大阪で暮らしているが自宅は日野にある。いずれはそこで「(寺じゃないけど)てらこや」をやろうと模索中。老若男女、多様な背景をもつ人たちが、互いに互いのことを知っていきながら笑ったり泣いたり、時には怒ったりして、いろんなことを一緒に学びたいと思っている。著書に「本当は怖い自民党改憲草案(法律文化社)」「大学評価と青年の発達保障(晃洋書房)」(いずれも共著)など。