認知症等高齢者声掛け訓練と地域社会の安心感

寒くなってきたと思ったら、突然暑くなった先週末。明石市ではB-1グランプリが開催されていました。が、私は姫路市内で行われた「高齢者等声掛け訓練」に出かけてきました。

皆さんの周りでは、高齢者等見守りのための訓練は行われていますか?もともと、認知症で行方不明となった高齢者を探すための訓練が、平成16年に大牟田市で開催され、近年では各地で取り組まれるようになっています。

私が土曜日に参加したのは、兵庫県姫路市の的形地区。ここは伝統あるお祭りが残る、地域の結びつきがとてもしっかりと続いている地域だそうで、訓練も地域の方300名以上が公園に集まっていらっしゃいました。開催の支援は地域包括支援センターがしていましたが、いろいろな工夫は地域の自治会役員さんや公民館長さんが中心になってされたとのこと。実は私も初回は趣旨説明のために参加しましたが、地域の力が強いので遠方からわざわざ行く必要もないと思い、見学者として参加しました。

 

余談ですが、「社会福祉士がいらない社会をつくるのが社会福祉士の使命」という言葉を何かで聞きました。そんな言葉が思い浮かぶ地域の取り組みでした。

 

開催にあたり、何度も地域の方で集まり、声掛け訓練の運営だけでなく、認知症高齢者の役をするのも地域の人で、打ち合わせを重ねられたようです。 

厚生労働省の介護・高齢者福祉のWebページには「高齢者が尊厳を保ちながら暮らし続けることができる社会の実現を目指して」との文言が掲載されていますが、その実現のためには、地域社会がよりきずなを深め、お互いに助け合いながら暮らしていくことは大切なことだと思います。そのために、何かをきっかけにして、都度都度絆を深めていくことが必要ですが、この声掛け訓練はそのためのきっかけづくりにぴったりだと思いました。

取り組みは、普段認知症の方に接する機会があまりない地域住民が、認知症の人を演じる地域住民に声をかける練習を繰り返すものです。認知症の人の演技、声掛けの方法の助言者として、支援に慣れたリハビリ職やケアマネらがサポートしていました。

声掛けに慣れている方もいらっしゃいましたが、そうではなく四苦八苦する場面もありました。一方、認知症サポーター養成講座を受けている小学生は、配慮のある声かけの仕方を同行した保護者に伝えていました。やはり、事前に知識を得ているということは、いざという時に役立つものです。

地域のみんなで備えるという取り組みは、テーマは「認知症啓発」であっても、実際は「災害時の助け合い」「こどもの見守り」など日常から非常時のさまざまな場面で地域の安心が増すものだと思います。真っ青な空の下、汗をかきながら一生懸命取り組まれていた地域の方の笑顔が心に残りました。

本当に「雲一つない」青空の下、1時間にわたり様々な人へ声をかけ続ける訓練を、皆さん一生懸命取り組まれていました。写真は「熊本から姫路城観光に家族と来て、はぐれてしまって迷っている」という方への支援体験。参加者は小学生から、90代の方まで幅広く、幼児連れのお母さんもいらっしゃり、地域の多世代の結びつきを感じました。

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兵庫県在住。「福祉×ICTで、毎日を安心安全に、心豊かに。あなたに寄り添う相談援助」をモットーに、『森のすず社会福祉士事務所』開業。成年後見等による高齢者・障害者個別支援、認知症に関する地域啓発活動、防災と福祉に関する啓発活動、スクールソーシャルワーカー、各種研修講師、Webニュースライターなど、ミクロからマクロまで広域な活動に取り組んでいる。毎週「月曜日はカレーの日」としてカレー店めぐり実施中。将来はカレーを食べながら話ができる相談事務所を開設したい。社会福祉士、介護支援専門員、2級FP技能士、第2級アマチュア無線技士。