はいせつよもやま話~尿量を測って生活の見直しを

排尿の量を測ると、自分が一回にどれくらいのおしっこをしているかが分かります。例えば朝7時に起きてトイレに行って300mlのおしっこをした、朝ごはんを食べて10時過ぎに150mlした。1回の尿量は一般的には150mlから500mlくらいと言われていて、かつては300mlから500mlくらいと言っていたんですが、年をとってくると膀胱の容量が小さめになってくるので、150mlくらいからとしています。排尿量を測ることで、膀胱の状態や、何故この時にこの量なのかを探ることが出来ます。トイレに行ったけど50mlしか出ていないとか、ものすごく我慢して700ml出たとか。あまり量が多すぎるのも「過伸展」と言って、膀胱が伸びきり過ぎると良くありません。
自分の排尿量を知り、それがどういうことなのか、あまりにもおしっこを気にしすぎているのか、実際に膀胱や尿道の機能障害なのか。あるいはビールを飲むとすぐトイレに行きたくなるように、飲んでいる水分の質によるのか。因果関係がどこかにあるので、生活の見直しや病気の発見になります。時には利尿作用のある薬を飲んでいることによる副作用もあるため、そうした原因を知ることは、健康にとてもつながってきます。おしっこは行きたくなってから2時間程度は我慢出来るとされます。あまりにもトイレに頻繁に行くような生活をしていると、膀胱自身が膨らみにくくなって、ますます膀胱容量が小さくなる可能性もありますから、気をつけましょう。尿量を測って生活を見直すことは、とても大事なことです。

「高齢生活研究所」所長 浜田きよ子さんの排泄や福祉用具にまつわる話を、毎月紹介しています。前回はこちら。排泄に関する相談は排泄用具の情報館「むつき庵」まで。


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