はいせつよもやま話~排尿日誌をつけましょう

便器にはめて尿を計測するモノ

排尿トラブルの原因を探るために大きな役割を果たしてくれるのが排尿日誌です。排尿日誌にはトイレに行った回数と、おしっこがどれくらい出たかを3日間記録します。排尿は飲んでいるものに非常に影響を受けるので、例えば7時に朝食を摂った時に味噌汁を飲んだなど、何時頃に何をどのくらい飲んだかも記録します。カフェインの入ったものやアルコールは利尿作用が非常に強く、中でもビールはカリウムが多く含まれているため、飲んだ量以上に出てしまうといっていいくらいの利尿作用がありますので、何を飲んだか書くことは非常に大切です。お父さんが朝からコーヒーやお茶、時にはビールを飲んでいて、頻回にトイレに行くなら、飲んでいるものが原因かな? という仮説がたてられます。排尿日誌を3日間書いた後は、それをどう読み解くかしっかり考える必要があります。読み解く際には基本的な排泄の状態を把握しておくこと。前回お話ししたように膀胱には300~500mlほど溜められますが、年を取ると膀胱が広がりにくい傾向があるため高齢者の尿量は150~300mlほどと考えます。仮に150mlと言ってもコップに1杯くらいの量はありますから、それだけの量が出ているか確認しましょう。

便座と便器の間に挟んで簡単に採尿できます

膀胱におしっこが溜まってないのに少量で行きたくなるのであれば、その原因は何か。女性では膀胱炎、過活動膀胱などなど膀胱が過敏な状態になっていると、すぐトイレに行きたくなるので、泌尿器科を受診する必要があることもありますし、服用している薬の影響がある場合もあります。薬は自律神経に作用するものが多く、高齢者はたくさんの薬を飲んでいたりするので、自分が飲んでいる薬が排泄にどう影響しているかお医者さんや調剤薬局の薬剤師さんに聞くと良いでしょう。排尿日誌には寝た時間や起きた時間も書いておいてください。

「高齢生活研究所所長」所長 浜田きよ子さんの排泄や福祉用具にまつわる話を、毎月紹介しています。前回はこちら。排泄に関する相談は排泄用具の情報館「むつき庵」まで。