はいせつよもやま話~要介護の人もなるべく座って排便を

これまで主に排尿トラブルの話をしてきましたが、便秘など、排便に関して困っている人も多いようです。排便も当然食べているものの影響を受けます。要介護の人に対しては便が出ない場合に下剤を使うことがとても多く、便が漏れると臭いもシーツなどの汚れもおしっこどころではないので、便をうまくコントロールすることが介護をするうえでとても大事になります。介護する人だけでなく本人にとっても皮膚を荒らしますから、出来れば便はおむつでなく、ポーブルトイレを使ったり、トイレに行くことが望ましい。便の硬さは体内の時間経過によるので、数日かかってコロコロ便になっているなら、なぜ滞留するのか、腸の蠕動運動が弱くなっているのか、直腸まで便が溜まっていて出せないのか、便の通過を防ぐような腫瘍がある場合など、便秘の原因を探る必要があります。食べた後にちゃんとトイレに行っているかどうかも、便秘解消には大事な要素です。食事の後が最も便意が起こりやすく、便意がある時に行っておかないと、そのうち便意がなくなって出せなくなります。便座に座ると腹圧がかけやすいので、介護が必要な人もおむつではなく、何とか座ってもらって排便するのが一番です。

「高齢生活研究所」所長 浜田きよ子さんの排泄や福祉用具にまつわる話を、毎月紹介しています。前回はこちら。排泄に関する相談は排泄用具の情報館「むつき庵」まで。


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