働く母と子と,実家との関係

3月になって,外で仕事をしている男性・女性とも,年度末で多忙な季節になってきました(職種にもよりますが)。この記事をお読みの方は,私の母世代の方が多いのかしらと思います。娘さんが働いている方々は,お孫さんのお世話をお願いされることも多いのではないでしょうか。どのようなお気持ちでお世話されていますか?

世代間ギャップと言われそうですが,私も,自分の実家が近いので,自分の父母(息子からすると祖父母)の助けを求めざるを得ないことがあります。私自身は,父母にいつも申し訳ないと思い,本来はもう独立した家庭だから独立して自分達でやらねばならないと思いながら,そして,シッターサービスや保育所の延長保育と併用しながら,それでもどうしても無理な時にお願いしています。その分の対価は金銭的・資源的(?父の苦手なパソコン操作を手伝うなど)でお礼をしています。

周りの共働きの方々は(保育所に預けているので,と,時代として,と,私の職業柄,外で働く女性の友達が多いです)いろいろで,やはり実家が近い場合は実家の手を借りている人が多い印象です。実家を頼る場合は,両親が断っても,現金を渡しているという人が多い印象です。あるいは,実家が遠い場合はシッターサービスや延長保育を使ったり,両親がぎりぎり都合をつけて,二人で頑張っている人もいます。

先日,こんな記事が朝日新聞に載りました。ネット上では「子育て手伝う「ばーば」の本音 孫が可愛いだけじゃない」とタイトルがついています。

そのため,ネット上では妙な誤解を生んでいるような気がします。「共働き家庭が実家を頼ること」に焦点化されていて,Yahooのコメント欄も「子育てを子どもの祖父母(子どもの父母の父母)に頼ること」前提のものになっていますし,Twitter上の反応も以下のようになっています。

 Yahoo!ニュース 
子育て手伝う「ばーば」の本音 孫が可愛いだけじゃない(朝日新聞デジタル) - Ya...
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190301-00000084-asahi-soci
■「ハンサムマザー」はとまらない:64■今尾朝子(VERY編集長) 共働き夫婦が増 - Yahoo!ニュース(朝日新聞デジタル)

ただ,この記事,新聞記事ではタイトルはこれじゃないんです。

「誰かに頼っていい時代」 タイトルはこれです。

引用「今は格段に便利になったシッターサービスや家事代行サービス、自治体の支援システムを利用して、別の誰かに頼る方法を探せる時代です。自分1人で、夫婦2人だけで頑張りすぎることはない。取材した昭和女子大学総長の坂東眞理子先生はそれを「求援力」と言われていました。大事な子どもたちを守るために、ママたちに必要な能力であると。そして、感謝の気持ちを形にすることも忘れずに。」

著者の訴えたかったことは,これだと思うのです。いろいろな状況があるから,働く母親は,実家も含めて,別の誰かに頼ろう,と。だから我が家も,最近,シッターサービスを使い始めました。本当は頼れるご近所さんがあればいいのですが,ご近所の方も皆遅くまで働いておられて…。

ということだと思うのです。

——————————————————
橋本京子
大阪府茨木市生まれ。京都で大学生・大学院生時代を過ごす。現在,心理学関係の研究,大学の非常勤講師をしながら,5歳になる息子の子育て中。「人間は“病的な心理状態を普通の状態に戻す”だけではなくて“もともと個人が持っている長所や強みを生かして,より幸せな人生を送る”ことができる。それは“しんどい”“つらい”時にも発揮される人間の力である」ということを実践,研究したいと考えている。