ライフラインは生きていたので気晴らしに料理をしました。…ことの重大性は認識しつつありましたが,この時点でまだ危機感はなかったかもしれません。一気に危機感が跳ね上がったのは、15時半ごろにきた,ママ友グループのLINEでした。「高槻の皆さん!!」というメッセージとともに,メンバーのひとりがこの写真を送ってくれました。
これか! これで紙皿とか紙コップを買っていたのか! と急に焦りだしました。「どうしよう,めっちゃ不安だよ」とママ友LINEでつぶやくと「不安なら避難所に行くべきだよ京子ちゃん! 落ち着けたら帰ればいいってテレビで言ってた!!」と励ましてもらいました。避難所に行くまでもないと判断し,とりあえずお風呂に水を満タンにはり,家じゅうの容器という容器に水を入れまくりました。水筒,ボウル,鍋,ペットボトル。グループLINEに「とりあえず家じゅうの容器に水はった」とメッセージを送ると「ほんなら大丈夫や!」とまた励ましてもらえました。ありがたかったです。
京都に出勤している夫に「紙皿,紙コップを買って来て。あと懐中電灯もいまどこにあるかわからないから」とLINEしました。「息子の皮膚科はどうしましょう」と夫からのんきな返事がきました(水いぼがなかなかひかず,2週に1回皮膚科に通わせている)。「特に水いぼが重症になったわけでなく経過観察だし今はそれどころではない!」とキレながら返信しました。
16時過ぎ,「今日は特別にいまシャワーするからね」と息子とシャワーをしました。…が,結局,夕方17時を過ぎても我が家は断水することなくにごり水が出ることもなかったです。普通の水が出ました。でもいつライフラインが突然とまるかという不安はずっとありました。水道,ガス,電気のありがたさを痛感し,いつ止まってもおかしくない,と緊張感が増しました。
17時過ぎ,保育所からメールがありました。件名「非常変災による臨時休所について」,本文「本日、午前7時58分頃、大阪府北部を震源とする地震があり、高槻市で震度6弱が観測されました。明日以降もガスや水道などのライフラインの復旧がいまだ未定となっていること、及び施設点検、破損物の修繕等の安全確保に万全の体制を取り二次災害を防止するため、明日6月19日は全園臨時休所の措置をとりますので、ご理解を賜りますようよろしくお願いいたします。なお、あさって以降の取り扱いについては、明日ご連絡させていただきます」
19時頃には夫が帰宅しました。紙皿,紙コップ,ウエットティッシュを買ってきてくれました。実は火曜日,私は京都方面の大学で1限と4限に授業を担当しており,この時点で既に翌日の1限は通常開講することが決定していました。しかし夜の時点では阪急の長岡天神ー高槻市間が不通で,その場合出講できません。気分的に仕事に行ける感じでもありません。そして保育所は翌日も臨時休所…夫が休む手筈を整えてくれました。
緊張していたようなふわふわしていたような長い1日はこうして終わりました。明日の仕事のために寝なければ寝なければと思っても眠れませんでした。(続)
※「6月18日の地震のこと」その1はこちら。