6月18日朝に，大阪北部で大規模な地震が起きました。これをお読みの皆様，大丈夫でしたでしょうか。お怪我はなかったでしょうか。お家の方はいかがでしたでしょうか。片付けに奔走したり，屋根瓦の補修をしたり，ライフラインがとまったりした方もいらっしゃったかと思います。

私，橋本京子の住まいは，大阪府北部で，恐らく震度が最も大きかった地域のひとつであると思われます。私が体験した地震の話を書きたいと思います。

6月18日朝8時前。前日の日曜に活動しすぎて疲れていた私は，月曜朝は自宅仕事の日なので昼前まで寝ようと考え，布団の中でうつらうつらしていました。夫は自動車で出勤中。4歳9か月の息子は既に保育所にいました。

そこに突然の揺れがきました。阪神淡路大震災を20歳の時に経験していた私なので，地震だということはわかりました。ただ，大きい地震だこれまでにない地震だということはわかりました。誰もいないと認識しながらも，「きゃあ，きゃあ，誰か，何これっ」と口に出して言わずにはいられませんでした。いつ止まるのか，もっと大きい揺れはくるのか，何分にも感じられました。息子は，息子は大丈夫か，息子，息子，息子！心配でなりませんでした。必死で，いや保育所の先生が守ってくれているはず，避難訓練もしている大丈夫，と言い聞かせました。

それからの行動の順序は，実はあまりよく覚えていません。とりあえずネット？いやテレビだ，NHKだと思ってテレビをつけると，「大阪府北部で大規模な地震」と見えました。震源に自宅が近いこともわかりました。あ，ここが震源だったのか，と思って，キッチンを見ると，このようなことになっていました。引き出しをあけたままにした記憶はないのに，引き出しがあいている。戸棚が勝手に開いて食品がこぼれ落ちている。マグカップが1つ割れている。書斎は…本とDVDが落ちている。

あまりのことに茫然としていました。余震の可能性があるなどということに思いが至らず，頭がぼうっとしていました。片付けなければ…と思い，ふらふらと，とりあえず落ちたものを拾い，元通りにし，何かのために様子を写真にとっておこうと何枚か写真をとりました。

スマホを手にすると，LINEに何人もの人からメッセージがありました。順番に開くと「けっこう揺れたんじゃない？」「はっちゃん（私のあだ名）大丈夫？」。そして，ママ友LINEグループのメッセージが，未読がたくさんたまっていました。「地震大丈夫？？みんなケガはないですか？」「大丈夫！家のなかは多少ダメージあり。めっちゃ大きかったね！　娘が通学中で今見てきました。無事学校について学校で避難してる」「ご近所さんみんな外に出てるよー」「二階の耐震予防してないとこがダメでした。一階はお鍋が落ちてカレーがおじゃん」「こわかったなぁ。ピアノ少し動いてたよ。この時間ほんまこわいわ」「おはようございます。通勤中の電車が一瞬跳ね上がりました。減速してたので大丈夫やったけど脱線とか考えると恐ろしかったです。電車も止まって家にも帰れず仕事も行けずです」「まだ余震あるかもやからみんな気をつけてよ！！！」。このママ友グループのメッセージが一番心強かったです。このママ友グループには当日も翌日もずいぶん助けられました。