「和を以て貴しとなす」は危険~高畑勲監督を悼む

アニメーション映画監督の高畑勲さんが亡くなられました。カナリア倶楽部でいつかインタビュー出来たらと思っていたので、非常に残念です。高畑さんの代表作「火垂るの墓」が13日に放送されるそうですが、高畑さんの作品には彼自身の戦争体験が影響していると言われています。

訃報を伝えるニュースで注目したのが報ステ。日本人が好みがちな「和を以て貴し」が危険とおっしゃる高畑さんになるほどと。

ひとつの価値観に染まっていくことの危険性、自分の意見をちゃんと述べて、周りに反対されても議論して深めるという体質は育っていないと高畑さん。一方、「赤毛のアン」でアンの赤毛をからかった男の子を石盤で叩くシーンを、「まなざされることを女子にだけ強要する社会」へのアンの怒りを描いたとするtweetが興味深い。容姿を馬鹿にされたアンが勉強に励んで教師(働く女性)となり、叩かれた男の子がアンに恋をするストーリー展開やアンのキャラクターに惹かれる女性が多いのは、自分たちの怒りや頑張りをアンが表現してくれたからかも知れません。

そして映画プロデューサーの鈴木敏夫さん、宮崎駿さんとの絆を感じさせるこちらのエピソードも素敵。高畑さんのご冥福をお祈りします。(モモ母)


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