沢山の注文を頂いているのに収穫量が少なく十分に出荷出来ない日が続いている。慣行農法であれば様々な手立てを駆使するところであるが、何分私には禁じ手が多い。そのことがストレスになることも多いのだが、お天道様には逆らえないと諦める。しかし環境制御型農業と言うのもある。植物園に砂漠や熱帯を再現した温室があるが、どんな天候にも左右されず各種野菜の生育に適した環境を保つ農業用ハウスで栽培する。極端な気象条件に見舞われることが多くなった日本で安定的に野菜を供給する為には魅力的かもしれない。人手不足の中、スマート農業と云う位置づけもあり増えて行くかもしれないな。しかし限られた空間を快適にするということは、外部により負荷を掛けることになる。やはり環境調和型の有機農業をもっと研究し、進化させて行きたい。

京滋有機農業研究会 会長の田中真弥さんが無減農薬野菜などの宅配サービスの会員向けに連載しているコラム「こころ野便り」を当サイトにも掲載させて頂いています。前回はこちら。