桜の花を長く楽しめたが、野菜の生育は少し遅れた。この冬は、寒い日も有ったがやはり暖冬だった。春先は、あまり野菜に虫はつかないのだが、この春は、土の中で虫たちは早く活動を始めた様だ。もうすぐ立春を迎えた頃に播いた野菜の収穫が始まる。まだまだ寒い季節だったが、葉に小さな丸い穴があけられている。たぶんキスジノミハムシの幼虫の食害だと思う。彼等には、活動できる温度だったのだろう。このまま増え続けないことを願う。
1㎜程度の小さな穴とは言え本葉が出たての小さな野菜にとっては大きな穴と言える。また野菜の生育と共にその穴も大きくなってしまうのだ。しかし、畑を見ていつも思うことは、都合の良いもの・悪いもの共に折り合いを付けながら生きてゆくこと。害虫とはいえ故有ってこの世で生きているのだから。
京滋有機農業研究会 会長の田中真弥さんが無減農薬野菜などの宅配サービスの会員向けに連載しているコラム「こころ野便り」を当サイトにも掲載させて頂いています。前回はこちら。