ブラジルとモザンビークからお客様がお見えになった。国連家族農業の10年が始まるに当たり東京で会合があったらしい。その後日本の農家の見学という事で京都まで来られたというわけだ。両国とも言語はポルトガル語で、通訳を介しての意思疎通となる。直接話せたら色々と話は弾んだかもしれないと思うととてももどかしい気持ちが残る。畑を案内し発酵肥料作りの現場を見てもらった後、作業場に案内した。そこでは、家内と母が、収穫した菜っ葉の調整作業をしていた。モザンビークのエレーナさんは、それまで緊張気味だったが母を見るなりとても嬉しそうにニコニコと笑顔になり母のことをハグした。そしてお嫁さんとお姑さんが一緒に働くなんて母国では考えられないと目を丸くしていた。母が75歳だと告げると私の国には75歳の人はいないと働く75歳を見てまた目を丸くした。日本の家族経営の農家を見てお二人ともどんな感想を持たれたかな。エレーナさんには、畑より日本の家族の方が、印象に残ったかもしれない。
京滋有機農業研究会 会長の田中真弥さんが無減農薬野菜などの宅配サービスの会員向けに連載しているコラム「こころ野便り」を当サイトにも掲載させて頂いています。前回はこちら。