高齢期の暮らしと住まい(25)

介護保険料2018年全国平均6.4%UP

先般、厚労省から全国自治体(保険者)の介護保険料が4月からどのように改定されたか公表されました。全国平均は、第6期(2015~17年度)の5,514円から第7期(2018~20年度)の5,869円と6.4%のUPです。以前の本コラムでも記載しましたが、自治体(保険者)による格差は、3,000~9,800円と3倍以上の大きな開きになっています。医療保険も同様ですが、国の制度として、ここまで地域格差が広がるのはいかがなものかと感じます。費用の問題だけでなく、住んでいる地域によって提供されるサービスの格差も非常に大きくなっています。離島ではデイサービスに行くために船で通わなくてはいけないところも。施設がまったくなく、ほかの自治体に頼らざるを得ないところも。高齢期の暮らしを支える公的制度に、歪みが出ていると言わざるを得ませんね。

 

京都府の各市町村介護保険料(第1号被保険者)基準額

京都府の保険料は

京都府下、26市町村(保険者)では、一番高額な保険料は宮津市の6,217円、低額な保険料は南山城村の4,830円で1.45倍の開きになっています。前期に比べ最も上昇率が高かったのは、笠置町の15.5%UP。厳しいですね。ちなみに、お隣の滋賀県は、最も高額が甲良町の6,800円、低額が東近江市の5,200円と1.31倍の開きです。しかし、豊郷町は前期に比べ24.6%と上昇率が非常に高く、要介護人口増などの課題が大きくなったのかもしれません。介護保険料は、保険料を負担する人口(40歳以上)と、要介護人口に左右されます。やはりみんなができるだけ健康自立を維持できるよう、日々努めることも大切です。

 

厚生労働省資料より

職員不足の問題

もうひとつ、あわせて将来の介護人材見込み数も発表されました。約2年後の2020年には、2016年に対し全国で26万人増、2025年には55万人増が必要と見込まれています。しかし、現在の離職・入職率から考えると、2025年には33.7万人不足すると推測されています。京都府では、2020年に7,095人、2025年には11,113人の増員が必要と予測。国は、①介護職員の処遇改善、②介護の魅力をアピール、③中高年の未経験者を介護職として確保、④外国人の介護人材確保などを対策にあげていますが、どうも確実性がないような(苦笑)。処遇改善は誰でも思うことですが、結果的に保険料やサービス利用時の自己負担増にもつながります。なかなか難しい介護の事情。はたして、どうなっていくでしょうか。

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山中由美<エイジング・デザイン研究所>
大学卒業後、商社等を経て総合コンサルティング会社のシニアマーケティング部門において介護保険施行前から有料老人ホームのマーケティング支援業務に携わる。以来、高齢者住宅業界、金融機関の年金担当部門などを中心に活動。2016年独立。

 


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