新しいトラクターを買った。濃い青色のごっついボディがかっこいい。早速畑を耕してみた。結構使い勝手も良い。気に入った。買ってから気に入ったのでは遅いが、やはり使ってみなくては分からない。高い買い物だし、長く一緒に働く機械だから選ぶときは慎重になる。もし相性が良くなかったとしてもそれなりに上手く使えるように工夫し、慣れて行くしかない。新しいトラクターの代わりに2台古いトラクターを引き取ってもらった。大は、再就農した時に父親が買ってくれた30年物。もう1台は、自分で買った20年物。どちらも良く働いてくれた。
父がトラクターを買ってくれた時は、息子の就農を口にはしなかったが喜んでいてくれたのかなと今になって思う。2代目のトラクターを買った時、父が、お金を出してやろうかと言ってくれたのだが、何か意地が有ったのか「ええわ」と断ってしまった。今なら「ありがとう」と言えるのに。もし父が生きていたならそんな話を懐かしくしてみたいものだと思った。※京滋有機農業研究会 会長の田中真弥さんが無減農薬野菜などの宅配サービスの会員向けに連載しているコラム「こころ野便り」を当サイトにも掲載させて頂いています。前回はこちら。