こころ野便り~種まき

4月に入ると中3日のペースで種まきをする。種を播いて4日目にはほぼ発芽している。小さな双葉が土くれの間から顔を出す。生え揃うと土色の畝に薄緑の線が4本並んで見える。土が乾いていると見えにくいが雨にぬれて土が黒々するとその線は、鮮やかに浮かび上がる。そのタイミングで次の種を播くと適期での収穫が続けられるわけなのだが、お天気の都合でなかなかそうもいかないのが現実だ。今日種を播いた。でも先日の雨の湿り気がまだ残っている。次の種を播くための畝の準備は出来ている。しかし夕方から雨の予報、しっかりと降りそうだ。
3日後に種を播く為にはまだかなり水分が多そうなので、畝と畝の間を掘り下げて水はけを良くしておく必要が有る。水分の多く残った重い土に機械は使えない。シャベルを使って手作業で行う。作業が終わる頃、雨が降り出した。「間に合った。」と口にする。間に合ったと言うのは、雨が降る前に作業が終わったという事も有るし、なにより3日後の種蒔きの為である。

※京滋有機農業研究会 会長の田中真弥さんが無減農薬野菜などの宅配サービスの会員向けに連載しているコラム「こころ野便り」を当サイトにも掲載させて頂いています。前回はこちら


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