心の備えは、今年のうちに。

今年も残すところ、あとわずかです。
やり残したことはありませんか?「ない!」とおっしゃる方は、充実した一年だったのだと思います。「いっぱいある!」という方は…私もそうですが…、一つでもやり残しを減らせると良いですね。しかし、慌ただしい年末ですから、無理は禁物です。

では、防災や避難準備は万全でしょうか?

私たちには「想像力」というものが備わっています。また、「歴史」という概念をもって情報を収集していることで過去から「学ぶ」ということができます。これらを合わせると、過去の出来事から学び、科学によって解明されて得られた情報を加えて、未来を想像することができます。

大きな地震が起こるであろうことや、年々激しくなる気象災害についても、それが実際に起こるとどうなるかは、いくらか想像することができます。そして、それが私たちの生活にとって大変な状況になるであろうと想像しています。

だからこそ、「備えておきましょう」と繰り返して伝えるのですが、なかなか実際のところは万全の状態とは程遠い備え状況の方も多いのではないかと思います。

家にいくら備蓄を完璧に備えていても、昼間に外で働いている人は、家以外で被災する可能性もあるわけです。持ち出し用リュックを用意していても、家の外にいると持ち出せません。だからといって、常に持ち出しリュックを背負って行動するわけにもいきません。

ところで、私の普段持ち歩く荷物はかなり多いです。リュックには、仕事がらいろんな道具が入っていて、もともと荷物が多くなりがちですが、ある程度の防災に備えたグッズが入っています。しかし、家に居て被災することと比較すると、装備は完ぺきではありません。

私は普段は運動靴かブーツで、いざというときにはダッシュできる履物ですが、稀にヒールが細めの靴に動きにくい服装のこともあります。そんな時は、場違いな巨大リュックを背負うわけにはいかない場であったりするために、『今、地震が起きたら…』と思うと、ちょっとした覚悟を決めて行動している状態です。

『今、もしも』と思い続けることは、あまり精神衛生に良いとは言えないので、不安になりすぎることをお勧めはしません。

しかし、オシャレな服装で、避難行動には不向きな状態であったとしても、できる限りのことを意識しておくことは、習慣になればできるでしょう。

・現金(もちろん硬貨を含む)を持っておく
・スマホや携帯は充電しておく
・常備薬は1回分は予備を持っておく
これらは、持ち物の量を増やさずにできることです。

私は上記に加えて、たいてい飴やグミなど、甘いものを持っています。お菓子が好きというのもありますが、困ったときの一口の糖分は、エネルギーの足しと心の余裕につながる気がするからです。

年末年始、オシャレをして出かける機会も増えるかと思います。困る出来事は何ごともおこらず、平和に2023が過ぎ2024が始まることを願いますが、神頼みとともに、自助もやはり大切なこと。

今年、災害への備えをまだ完了できずにやり残している方は、ぜひ、日ごろの活動の中で、その場でできることを考えることを始めてください。そして、2024年にもそれをつないでいただけると、安心が増える1年の終わりと、新年の始まりになるのではないかと思います。

では、楽しい年末をお過ごしいただき、また、良いお年をお迎えください。
新年からも、どんどん備えて、安心な一年をつくっていきましょう。

何か月か前にも写真をアップした、アボカド。前回の写真は、種を植えた(?)ところで、丸いつるっとした種だけでしたが、その後、芽が出ました!何と可愛いのでしょう。いつか、自家製アボカドが収穫できる日を目指して…10年以上育てている人の話では、まだ実らない、とのことなので、先が長い話ですが。

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About 森保純子 137 Articles
兵庫県在住。「福祉×ICTで、毎日を安心安全に、心豊かに。あなたに寄り添う相談援助」をモットーに『森のすず社会福祉士事務所』開業。成年後見等による高齢者・障害者支援、認知症の方と家族の支援ならびに防災と福祉の地域啓発活動、スクールソーシャルワーカー、各種研修講師などの活動に取り組んでいる。2022年から同志社大学社会学研究科の後期課程博士課程院生。カレーと豆好き。犬大好き。社会福祉士、公認心理師、防災士。介護支援専門員。第1種大型自動車免許、2級FP技能士、第2級アマチュア無線技士。