働き方改革関連法案

1月22日第196通常国会が召集されさまざまな重要法案が審議される。安倍首相などには言葉だけでない「真摯」な答弁を求めたいし、有権者はその行方に注目していきたいものだ。
この中で重要法案の一つとして「働き方改革」関連法案があり、昨今報じられた広告代理店や放送局での過労死、自殺を背景に審議を進めようということになっている。しかし、同時に残業代ゼロ制度とも言われる「高度プロフェッショナル制度」や「裁量労働制」の導入については各方面から批判の声が上がっている。過去には「ホワイトカラーエグゼンプション」などについて猛反対の結果国会提出が見送られた経緯がある。

また、過労死などを防止するためにということでこの法律を成立させる必要があるのかという疑問も湧いてくる。それは現在施行されている労働基準法を厳格に守る土壌を作ることが重要ではないだろうか。「働き方改革」法案では厚労省の過労死のガイドライン1ヶ月の時間外労働80時間を越える100時間を盛り込もうとしている。手を変え品を変え使用者に有利な仕組みを作ることに突き進んでいるとの批判は免れない。
いずれにしても労働基準法を遵守するためには使用者だけでなく、働く人たちもこの法律の中身をしっかりと知っておくことが何より重要だ。春になれば新卒者の入社式も行われるだろう。ちゃんと仕組みを知っておこう。厚労省がこんなパンフレットを出しているので参考にして欲しい。どちらも巻末には相談の連絡先が書いてある。(かわせみ)

「まんが知って役立つ労働法Q&A」
「知って役立つ労働法」

 


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