先日弟から富良野でメロン農家をしていた友人が事情があって実家のある京都で農業がしたいから少し話を聞いてやってくれないかと家に友人を連れて来た。話を聞くと富良野の畑は、すでに隣の農家に買い取ってもらったと言う。今までに就農を支援した事はないが、新規就農した友人を何人か知っていたので後日一緒に会いに行った。一人は、コーヒー菌床でキノコを栽培する若い農家。話始めた二人は、さっそく意気投合してお互いの就農時の様々な経験を話し合い、私は、それを聞いていた。家業を継いだ私が経験したことのない農地探しや行政とのやり取り、資金調達のための事業計画作り等、面倒なことに取り組みつつも意欲溢れるものだった。もう一人は、地元農業法人に就職しその後独立した人だ。彼は、忙しくしていた。これから野菜の対面販売に行くという。事情を話すと近々就農希望者向けに地域おこし活動をしている方との対談形式のセミナーを行うので参加しませんかとの事だった。非常に強い熱意を持ち、あがきながらも農業に対峙している彼らの姿に刺激を受けた。彼の京都での就農が成功する事を祈る。
京滋有機農業研究会 会長の田中真弥さんが無減農薬野菜などの宅配サービスの会員向けに連載しているコラム「こころ野便り」を当サイトにも掲載させて頂いています。前回はこちら。