水野敬也の「夢をかなえるゾウ」を読みました。知らない作家さんで予備知識もなく、表紙のイラストが面白そうだなと思って買ってみたのですが、累計400万部をこえるベストセラーでシリーズ化されたり、アニメやドラマにもなっているんですね。ダメな僕の所に突然ゾウの姿で腕が4本あって何故か関西弁を話す、見るからに胡散臭そうなガネーシャが現れ、夢を現実にして成功する為の課題を次々と与えていくお話。300ページ以上ある作品のほぼ全てが僕とガネーシャのやりとりのみ。ガネーシャの教えは「靴をみがく」「トイレを掃除する」「その日頑張れた自分をホメる」等々、よくある自己啓発本に書かれてそうなことばかりで、本人(人?)もそう言っています。自己啓発本ってなんだか胡散臭いよね、と日頃は思っているのに、あんみつを「うま、なんやこれ、めっちゃうまいんやん」と夢中で食べる胡散臭さ全開のガネーシャが言うと、何故かなるほどと思ってしまう不思議な魅力があって、とても楽しく読みました。
なるほど、そうだなと思った課題が「身近にいる一番大事な人を喜ばせる」。人間は不思議な生き物で、苦手な上司に気を使ったり、贔屓にしてくれる客より面倒な客に時間をさくのに、一番お世話になった人や一番大事な人を後回しにしがち。特に親にはつい横柄な物言いをしたり、煩わしく思うことが多いですよね。離れて暮らしてると電話するのも面倒だったり、帰省もたまにしかしなかったり。
どれだけ離れとっても電話ひとつで当たり前のように話ができる。そんな当たり前手に入れるために、エジソンもカーネギーもフォードもベルもシャネルちゃんも幸ちゃんも宗ちゃんも、昔の人ら、みんな頑張ってきたんやで。今日自分が座ってる椅子も、目の前にある机も、手にしてる紙も、天井にある電球も、全部自分を幸せにするために存在してくれとるんやで。なんにでも良いから感謝する、自分にとって嬉しくないことが起きても、まず嘘でもええから「運が良い」て思うんや、そしたら脳が勝手に運がええこと探し始める、自分に起きた出来事から何かを学ぼうと考えだすんや、とガネーシャ。なるほど、これは実行すると毎日が楽しくなりそうです。ガネーシャの教えに従って、手初めてに「コンビニでお釣りを募金する」代わりに近くの植物園に行く度に10円募金することにしてみました。すると何だかラッキーなことが続いているんです。と言っても、それは単に今まで見過ごしていたことを意識する様になっただけのことなんですが、何気なくこの作品に出合ったのも幸運のひとつだなと思ったりしています。(モモ母)
Weekend Review~「夢をかなえるゾウ」
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