自分の行っている農業が、自然界での有機物の循環と照らし合わせてどの程度不自然なのかを示す指標の様なものがあれば面白いなと思う。良し悪しは別にして。昭和の初め頃の必然的有機農業ならかなりの高得点。江戸時代ならほぼ100点かもしれない。自分達の排泄物まで循環の輪に入れることまで考えると、現代社会では100点の環境で作られた野菜は、ごく一部に自家用としてはあるかもしれないが、流通には乗せにくい。人工照明・溶液栽培、可食部以外は、ごみとして焼却処分される野菜工場で育った野菜は、0点に近いかもしれない。が、天候に左右されることは無い。時世を考えると燃料の高騰にも弱い。点数が高いと自己満足的になり、点数が低いと自然以外の影響も受けやすくなる。いろんなことを加味したうえで自分の行っている農業は、何点かな。
京滋有機農業研究会 会長の田中真弥さんが無減農薬野菜などの宅配サービスの会員向けに連載しているコラム「こころ野便り」を当サイトにも掲載させて頂いています。前回はこちら。