11月19日ラボール京都4階第12会議室にて「第11回むつき庵はいせつケア実践報告会」が開催されました。昨年は新型コロナ感染拡大のため開催中止となりましたが、今年は感染対策をして2年ぶりの開催となりました。
当日は6組の実践報告があり、いずれも介護や医療などの現場で実際に行われた取り組みの紹介なので、具体的で、参考になるものばかりです。その内容が「むつき庵チャンネル」で動画配信されています。
上にリンクした「むつき庵チャンネル」からすべての報告を見ることが出来ますが、その中から排泄ケア大賞を受賞された障害者支援施設沢谷荘の吉田拓郎さんの「『資格取得から排泄ケア実施への長い闘い』~施設職員一人一人の意識改革からケアを考える~」と題する発表の動画をリンクします。
長い歴史のある組織は時代が変わっても古いままで、新しいノウハウを取り入れることに消極的になりがち。吉田さんがそうした保守的な自らの職場にどうやって適切な排泄ケアを導入し、意識改革していったのかは、とても参興味深いものです。また、「医療現場における全人的な排泄ケアを目指して」と題する発表をされた社会医療法人純幸会関西メディカル病院の杉原多可子さんの「専門職がすべてを判断し、決めてしまう(パターナリズム)と、患者や利用者はお任せになりがち」という指摘も印象的。吉田さんの取り組みや杉原さんの指摘は、医療や福祉だけでなく、政治やコロナ対策など、すべてに通じることの様に思います。市川晋一さんの講演「認知症高齢者の排尿障害」もあります。長時間にわたる報告と講演ですが、年末年始の正月番組や映画鑑賞の合間に、実践報告会の動画を観るのもおススメです。尚、第12回むつき庵はいせつケア実践報告会は来年11月19日京都での開催される予定です。