新学期が始まりました。去年の今頃、学校にはこどもの姿がなかったのですが、今年は去年とは違い、たくさんのこどもがいます。一昨年とのおおきな違いは、みんながマスクをつけていることでしょう。
新しい年度が始まると、自己紹介の場面がたくさんあります。日ごろ、「社会福祉士」として働いているときは「社会福祉士です」と名乗ります。社会福祉士が何をする者かということの理解は、まだまだ広がっていないと思いますが、ひとまずそれで自己紹介が過ぎていきます。
一方、学校で仕事をするときは、「スクールソーシャルワーカー」という名称が、一般的な名称であり、職種の名称でもあります。なので、「スクールソーシャルワーカーです」と自己紹介をすることになります。
子どもの反応は率直なものです。
「英語?」「長い!」「なにそれ!?」
これに対して、どのように答えるか。何度答えても、「これを定型文にしよう!」というものが思いつきません。もともとは英語で、そのまま使っている外来語で、確かに13文字と言う長さ。これらは、ある意味では子どもの興味と関心を引くのですが、最後の「なにそれ!?」に答えることは、とても難しく思います。
果たして、そもそも、福祉業界にいらっしゃらない多くの皆さんが、「ソーシャルワーク」について理解をされているでしょうか。また、どれほどの人が学校に「スクールソーシャルワーカー」という福祉職を置くことが広まってきているとご存知でしょうか?
「ソーシャルワーカーってなんですか?」という質問にどう答えるか。そして、さらに、学校における「スクールソーシャルワーカー」とは何かを短く的確にこたえるには、どのような説明をすべきか。
悩むところです。もちろん、学校なので小学1年生の語彙と、中学3年生のそれには差があります。ですが、誰にでも使える定型の短文があれば、いいのにな、と思います。
そのためには、まずもっとより多くの人に、ソーシャルワーカーの存在と働きを知っていただき、ソーシャルワークとはどういう感じのものかを知ってもらいたいと思います。そして、自然と「ソーシャルワーカーって・・・」と話せる、近い場所にあるものになればいいし、慣れるように努力すべきだとも思います。
さて、みなさんはスクールソーシャルワーカーについて、ご存知でしょうか?
最近、学校には教員免許を持つ教職員だけでなく、心理職や弁護士などいろんな職種や専門職がかかわるようになっています。そのなかでスクールソーシャルワーカーは、子どもの権利をまもることをはじめとし、必要な機関や人やサービスにつないで支えることを得意としています。子どものことも、そして子どもを取り囲む家族のことも、より良い毎日を送れるよう支援するために、スクールソーシャルワーカーがいます。
あまりに長い説明文ですが、ひとまず今年は、これでご理解いただけたら幸いです。
さぁ新学期、いろんな出来事がありますが、安全に、健康に、心穏やかに暮らしていきたいものですね。