3月になり、私の周りでは梅の花は満開に、その後、アーモンドの花、そしてちらほらと桜の花が開き始めました。
小学校や中学校では、卒業式の練習が始まり、そして卒業式が行われています。
今年度は、学校が始まらない4月から始まり、例年にはないことばかりの1年でした。
大変な一年でしたが、ご卒業されるみなさま、卒業おめでとうございます。
この時期、春めいてきて少し心も軽くなりますが、一方で、喜ばしいことに隠れてストレスが大きくなる時期でもあります。
卒業による別れは、次の生活への期待と裏表の不安感も合わせると、大きなストレスになる場合も多いでしょう。
人生の節目は、変化のタイミングでもあります。私たち人間は、基本的には同じ状態を良しとし、そこで安心して暮らしています。いい変化でも、変化には違いありません。心は、変化に適応しようとして、疲れが溜まりやすくなります。
季節の変わり目でもあり、身体が環境の変化に適応するのに、少し疲れやすくなる時期でもあります。
春先は、のんびりと。
育つ草花を見ながらゆっくり散歩をしたり、あたたかな日差しを浴びながらベンチにすわりマイボトルのお茶を楽しんだり、立ち止まり深呼吸する時間が必要です。
学校に限らず、福祉の分野全般でも、この時期から新年度が始まってしばらくの間は、いろいろな相談が寄せられます。新生活になり、家庭や地域の環境が変わることから、福祉サービスの導入を考えるきっかけとなり相談につながる場合もあります。また、新しい生活になじむことに課題があるという相談もあります。そして、今年はさらに、緊急事態宣言等の影響により家庭の経済や家族関係に関する問題も、引き続き多そうです。
これぐらい、大丈夫。と思わずに、ストレスや不安は、こまめな解消が大切です。
春からの新生活。学年が一つ上がったり、新しい学校に入学したり、入社したり、「一つ、大人になる」タイミングです。つまり、「自立」の階段を一段あがるとも言えますが、だからと言って『なんでも、一人でできるように』と思う必要はありません。大切なのは、周りの人と協力をして暮らしていくこと。困った時や、迷ったときには、周囲や専門機関や専門家に尋ねてみることです。
春です。新しく始まる季節。
あなたの身の回りの、社会資源。探しておきませんか?
コンビニ、スーパー、いろんな病院、それだけではなく、いざという時の、交番、避難所、ハザードマップ、社会福祉協議会、地域包括支援センター、学校のソーシャルワーカーやカウンセラー・・・、知っておくと安心です。