学校給食の未来は?

Covid-19 の感染拡大と2月末からの一斉休校を経て、全国で学校が再開しています。そんな中、「新しい給食スタイル」と銘打った記事がありました。学校再開後の一時的なものだったという情報もあるのですが、万一これが「新しい給食スタイル」であるなら、子どもたちの健康がかなり心配です。


他方、Covid-19 とは関係なく、給食が少ないとか酷いという投稿はtwitterにときどきあります。


こんな分析記事までありました。


横浜と名古屋の記事ですが、他の地域のものも時々見かけます。twitter上の古い投稿は写真が削除されたりするようですね。
他方、お隣の韓国の給食が無償かつ安全なオーガニック野菜を使うものになるということが、評判になっています。


日本でも同様の動きがあります。


実は京都でも、前回の市長選挙で取り上げられていたのですね。


現在、日本の農業には多くの課題がありますし、食の安全に関する問題もそれなりに深刻なものがあり、木曜のカナリア倶楽部でも何度か取り上げてきました。地元の安全な食材を使った給食を提供することには、様々な効果が期待できます。大人と比べて体が小さかったり、成長が盛んな子どもたちに、より安全な食べ物を食べてもらえます。地元でとれた食料を使うことで、フードマイレージ(食料を輸送するのに必要な環境負荷)を減らすことが出来ます。作った農産物が確実に購入、消費されるので農家の経営も安定します。農家が農薬などに頼らない農業経営をやりやすくなれば、安全な食べ物がより広く市場に流通します。
自分や子どもが学校を卒業したら、意識から離れてしまいがちな学校給食ですが、ぜひとも地元の学校でどのような給食が出されているのか、関心を持ってみてください。最近は学校のホームページなどに情報が掲載されていることもあります。
最後に、早川一光先生も大好きだった日野菜の里の滋賀県日野町で、中学校の給食が自校方式・直営で実施されるようになるまでの住民の皆さんの運動について語られている動画を紹介します。30分ほどありますが、是非お聞きください。

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西垣順子<大阪市立大学 大学教育研究センター>
滋賀県蒲生郡日野町生まれ、京都で学生時代を過ごす。今は大阪で暮らしているが自宅は日野にある。いずれはそこで「(寺じゃないけど)てらこや」をやろうと模索中。老若男女、多様な背景をもつ人たちが、互いに互いのことを知っていきながら笑ったり泣いたり、時には怒ったりして、いろんなことを一緒に学びたいと思っている。著書に「本当は怖い自民党改憲草案(法律文化社)」「大学評価と青年の発達保障(晃洋書房)」(いずれも共著)など。


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