「論語」と聞いて浮かぶのはなんですか。
論語の一つ、二つは、誰もが覚えがある教えなのですが、それが論語だと知らずに使っていたりする教えがあります。私がそうでした。え、それ、論語だったの?という誠にお恥ずかしいカミングアウトです。
例えば超有名な文言の一つとしては、
子曰わく、
「吾(われ)十有五(じゅうゆうご)にして学に志し、
三十にして立ち、四十にして惑わず、
五十にして天命を知る、六十にして耳順(した)がう、
七十にして心の欲する所に従えども、矩(のり)を踰(こ)えず」
でしょうか。
最近の政治家(に限りませんが)などにぴったりなのは、
「過ちて改めざるを、これ過ちという。」
ってやつでしょうか。皮肉いっぱいに伝えたい言葉です。
昨今、論語が注目され、おまけにこの教えは、やはり昔のように、幼少期から身につけたほうがいいと考えられているのか、こども向けの論語の本がさまざまに揃っています。ということに、私も気づいた次第です。そして私のように改めて論語を学ぼう、知ろうとするならば、いきなり大人対象の書籍より、格好をつけずに、こども向けの論語本から入るのがおすすめです。大人の心にも頭にも、素直に自然に入ってくるように構成されています。こども向けと、あなどれない編集が魅力的。
さて、無知な私が論語に興味を抱く、いえ関わらざるを得なくなったのは二松學大学のある先生の講演会の文章整理がきっかけでした。同大学は明治10年、漢学者・三島中洲がひらいた漢学塾に始まります。講演会では創設者三島中洲の話に始まり、論語、そして2024年に刷新される一万円札の顔、渋沢栄一につながるお話でした。そこではじめて論語がいかに渋沢栄一という人物像に深く関わっていたかを知ると同時に、テレビ番組でもこの視点で特集が組まれているのを見て、いまの時代、論語を学ぶことは必然かもしれないと感じてきたのです。
お恥ずかしいことに、私はこれまでまったく「論語」というものに興味関心がなく、今回ご紹介する「こども論語塾」でまさに学んだ“ていたらく”です。けして偉そうに論語を語れる、レビューを書けるような立場ではないのですが、私みたいな人も、きっといるはずという思い込みで今回、投稿してみました。
心を育てるというサブタイトルに、うなずける一冊。大人も読みたい「こども論語塾」です。(ふるさとかえる)
Weekend Review~「心を育てる こども論語塾」
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