はいせつよもやま話~寝たきりでも一人で暮らす男性

20年前にデンマークに行った時に高齢者住宅で完全に寝たきりの体格の良い男性がおられました。ALSという筋力が低下する病気だったのでしょうか、体が動かないその男性の布団をめくると、尿瓶が差し込んでありました。ヘルパーさんが尿瓶を取って処理をした後、ベッドサイドのリフトを使って体を起こしました。そのリフトのレールは隣の部屋まで続いていましたから、男性はリフトの吊り具を装着して隣の部屋まで行き、安楽椅子に座ってひげを剃り、着替えをしていました。高齢者住宅の1階にヘルパーステーションがあって、病棟を看護師さんがこまめに訪れるように、ヘルパーさんが頻繁にその人のところに行っていました。男性はそうやってリフト等を使いながら、部屋から部屋へ、寝室、トイレ、お風呂へと言った具合に移動して、たった一人でのマンション暮らしをしていたのです。今の日本も徐々にそうなりつつあるのですが、リフトには様々な種類があるので、うまく使えばベッドだけの生活でなく、起き上がって、部屋を移動することが可能なのです。「高齢生活研究所」所長 浜田きよ子さんの排泄や福祉用具にまつわる話を、毎月紹介しています。前回はこちら。排泄に関する相談は排泄用具の情報館「むつき庵」まで。


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