私が暮らす兵庫県にも緊急事態宣言が出て、4月15日から休業要請とのニュースも。身近にも感染者に関する話がちらほら聞こえるような状況になっていますが、先日私が暮らす地域の集配局である郵便局が休業しました。
後見人の仕事でも、そのほかの仕事でも、郵便を出したり受け取ったりする機会はとても多く、地域の集配局の休業で『仕事、どうなるかなぁ』とちょっと頭をかかえたお話です。
その日の朝、その郵便局のポストに手紙を投函しちょこっとした手続きを行いました。その後一仕事行い、ATMでお金を出そうと立ち寄った時、『なんか、様子がおかしいな・・・』と思ったものの、ひとまず出金。そして窓口の方を見てみると、シャッターが閉まり、お客さんもいなくなっていました。
ATMを使い終わった後、建物のそとにでると局員さんも張り紙を持って出てきました。中に入ろうとするお客さんを止めて「コロナ感染があったので、休業します。再開は未定です」という声が聞こえました。
その入ろうとしていたお客さんは「急ぎの用事があるんです!」と言いましたが、当然ながら局員さんは「無理です」と伝えていました。
どうやら私はATMに滑り込んだ最後の客・・・。
たぶん、そのお客さんも仮にそこで強引に入って用事を済ましたとしても、物々しい雰囲気の中、その時点ではその場に濃厚接触者となる人がいるいないがわからない場に滞在するということは、のちのち不安になるものだと思います。
人間のとっさの判断というのは優先順位を理にかなって付けて行動するというのは難しいんだろうな、と思いました。
そういう私も、ATMを使いながら「あら、緊急事態宣言が出てるから、金融機関も午前中で終わりとかになるのかな」とのんきな解釈をしていました。
まさか、生活圏で閉鎖休業が起こるとは思ってもいなかったので。
集配局がとまると、郵便はもちろん止まります。その日の午後には、エリアのポストの投函口はガムテープで閉じられて、しばらくの休業を告げる張り紙がありました。
思えば「窓口に行かずに、郵送で手続きを」というのは、このコロナ拡大防止が必要となってから推奨される手段です。
私も、行政やさまざまな窓口への書類提出や取り寄せに、郵便を利用しています。
その日の朝、けっこう重要な郵便を投函してしまっていたので、送り先に連絡をし「いつ届くかわからない、どうしましょう」という相談もして…、郵便が届かないって大変なことだと実感しました。
しかし、よく考えると、その郵便も人の手で運用されているもので、収集も仕分けも配達も、どれをとっても無人で行うことはできていない作業です。
拡大防止のために日々働く人たちの中には、物流インフラを支える皆さんもいて、私はあまり深く考えずに、郵便は出せば届くもの、窓口に行かず人に合わずに作業ができるものだと考えていたと思い知りました。
社会は、思うよりももっとたくさんの人がつながって動いているものなのだと感じます。
その後、郵便局の業務は窓口、集配ともに週末を挟んで月曜日には再開しました。
郵便が来なかったのは2日だけで、消毒を済ませて局員さんの安全も確認できて再会されたとのことなので、いろんな面で良かったなと思います。
無事に郵便が届く、というのは本当にありがたいことです。
とは言え、同様のことはいつどこで起こるかわかりません。
今は、コロナ感染の拡大が静まり、落ち着き、減ってくることを願い、家にいることを実行するとともに、何か手続きや行動を行う時は、代替手段のプランBを考えておくようにしたいと思います。