新しい一年が始まりました.本年もどうぞよろしくお願いいたします.
年末年始を越えると,色々な試験があります.社会福祉士の国家試験もこの時期です.今年は2月4日(日)に行われるので,受験生の皆さんはおそらく今は追い込み真っただ中だと思います.
私は数年前から,所属している兵庫県社会福祉士会で国家試験対策講座の講師をしています.昨年までは権利擁護と成年後見制度を担当していましたが,今年からは社会保障を担当しています.成年後見関連の科目は,一般的には日ごろ馴染みがないことから苦手に思われるのは容易に想像できるのですが,それ以上に社会保障という科目は,苦手だと思っている人が多いようです.
国家試験の勉強だと思うと,数字を詰め込み暗記する必要に迫られて,苦手意識が出るかもしれませんが,それ以前に社会保障制度は私たちの生活の中で,超身近な…というか,今の日本で社会保障に関する制度を使わずに暮らすのは到底無理なぐらいに,生活の中に溶け込んでいます.
しかし,受験生も,福祉を学ぶ大学生も,社会保障はなじみがないと思っている様子です.
いやいや,保険証をもって病院に行きますよね?
20歳超えて国民年金,払っていますよね?「将来もらえるかわからないのに」とか言いながら.
仕事に疲れて,もし離職したら失業保険(実際の名称は雇用保険の失業給付)っていくらでるんだろう?と計算してみたこともありますか?
「今日は燃えるゴミ出し忘れないぞ」と思いながらゴミ袋を運んだら,収集日は明日だった!という経験がある人もいますよね?
私は,全部あります!
そして,全部,福祉の分野でいうと「社会保障」の範疇に入るサービスの話です.
身近なのに,多くの人に苦手意識を持たれる社会保障.本当は,大学生や高校生だけでなく,もっと以前の小さなころから,社会の仕組みとして知って考えて学ぶ機会があってもいいんじゃないかと思います.「社会保障」というと堅苦しい難しい気がしますが,その中の制度や仕組みは,人が集まって,みんなが暮らしやすくなるように作る仕組みです.
ということで,今年の私の抱負の一つは,「社会保障について理解を自分の深める,みなさんの理解や興味も増すように取り組む」です.特に今年の春には,診療報酬や介護報酬,障害福祉サービス報酬などの同時改定があります.子育て支援の制度にも国は力をいれるそうで,児童手当なども大きく変わります.注目すべき点は,たくさんあります.そして,それぞれが私たちの生活にとって,とても大切です.
いろんなことが起こる人生と社会の中で,私たちが暮らしやすく暮らせるように,今年もいろいろ学び,考え,発信していきたいと思います.
どうぞよろしくお願いします.
近いうちに,社会福祉士や精神保健福祉士を目指して国家試験を受ける人が「社会保障は好きだから大丈夫なんだけれど」とか言ってくれるといいなぁ~(⌒∇⌒)
受験生の皆さん,体調管理しながら試験まで続けていきましょう!