川村輝夫の映画情報「窓ぎわのトットちゃん」

《見どころ》
タレント、司会者などマルチに活動する黒柳徹子が自身の幼少期をつづった「窓ぎわのトットちゃん」をアニメ映画化。落ち着きがないことを理由に小学校を退学になったトットちゃんが、ユニークな教育方針のトモエ学園に転校する。
アニメーション制作を『クレヨンしんちゃん』シリーズなどのシンエイ動画、監督を『映画ドラえもん』シリーズなどの八鍬新之介が担当。トットちゃんを大野りりあなが担当するほか、小栗旬、杏、滝沢カレン、役所広司らが声優陣に名を連ねる。

《あらすじ》
好奇心旺盛でおてんばな女の子・トットちゃんは、落ち着きがないという理由で小学校を退学になる。新たに通うことになったトモエ学園は、電車が教室として使われているユニークな学校だった。周囲から困った子と言われて傷ついていたトットちゃんだったが、そこで自分の話に耳を傾けてくれる校長・小林先生と出会う。トモエ学園の自由な校風のもとで、トットちゃんはのびのびと成長していく。

今日を見に行く日と時間を決めてようやく見られたので、嬉しい!
思ったより空いていていてがっかり。もっと多くの人に見てもらいたいと思ったので、久しく行かなかった映画館に足を運びました。
それぞれの興味に従って、子どもたちが毎日を精一杯楽しく生き生きと暮らしている様子を見ると、それだけで胸がいっぱいになります。けれども、戦争のために子どもたちがいろいろなものを奪われていく様を見ると、とても胸が苦しくなります。
その当時の日本、昭和10年代の東京を描いた時代考証・美術の見事なこと、その素晴らしい描き込みには執念さえ感じます。太平洋戦争開戦後、急速度で社会が一変していく様子は、主人公のトットちゃんが変わらないからこそ印象に残るのです。
子どもたちから食べ物を、友達を、住む家を、学校を奪ってしまう戦争について、戦争のことを知っている人には、共感できるでしょうが、今の50才~60才大の大人世代に理解できるのでしょうか?
そういうこともあって、子供からお年寄りまで、観るべき作品です。
★★95点★★


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