今年は11月になっても夏日になりそうという天気予報に,「夏とは一体なんなのだろう?四季ってなんだっけ?」と不思議な気持ちになりますが,とはいえ,台風のシーズンは過ぎたと言えそうで,雪が降るエリアの積雪はまだなさそうで,気象災害については,すこし気持ちが休まる時期です.
やれやれ…とおもうのは自然なことですが,防災活動は日々の取り組みそのものです.続けていきましょう.
何をしていいかわからない?
そんな時にお勧めのことを1つ,提案します.
まず,自宅周辺に関するハザードマップを手に入れます.市役所等に貰いに行ってもいいですし,Web上で公開されているものを自分でプリントアウトしてもいいでしょう.ある程度の大きさの縮尺で,避難先と自宅周辺の道がわかる程度の地図を手に入れましょう.
「Webから手に入れたいけど,それはどこにあるの?」という方は,ハザードマップポータルサイトからどうぞ
つぎに,ハザードマップを見て,洪水,土砂災害,高潮,津波などが起こった場合に,どんな状態になりそうか,確認をしましょう.自宅のどちらの方向に何があるか,どちらの方向から土砂災害が起こりそうかなど,地図上と実際の家の周りの地形や位置や高さを考えてください.
ちなみに我が家は洪水時に0-0.5mの,大人の膝までつかる程度の水が来る可能性がありそうな状態ですが,住居が2階より高い位置なので,洪水で避難する必要性は少ないだろうと考えています.ですので,洪水に備えては,家の中の備蓄を整えることを第一に考えています.
それができたら,洪水時等の水がでたとき,土砂がくずれたとき,地震がおこったときなど,用途に合わせた避難所を確認しましょう.どこにあるか,どの道を通っていけるのか,最寄りの場所に行くのは川や池や崖の配置から安全なのか,など考えて,地図上を探検してみましょう.
「この道がいい.危険なときは,この道で逃げよう!」とか「本当に,この道で大丈夫かな?」など,いろいろと地図をたどる中で分かることがあると思います.状況が不明な時は,ストリートビューやGoogleアースなどの実際の様子が見えるマップで見てみるのも良い方法です.しかし,せっかく良い気候の時期なので,外を歩いてみましょう.その際には
1.避難経路に,崖などの崩れそうなところ,河の氾濫によりアンダーパスなどのような水が溜まって通れなくなりそうなところがないか,確認しましょう
2.避難経路に,ガードレールのない用水路や,蓋がされていない溝や用水路がないかどうか,確認しておきましょう.(水が浸かっているときに,蓋がない用水路などがあると,道の端を歩くと危険です)
3.ご家族や一緒に逃げようと考えている方が,足腰が弱っていたり,車椅子などを使われる場合,段差や階段,上り坂や下り坂の状態も確認をしておきましょう.
実際に歩いてみると,気づくことはたくさんあると思います.地図で地上を上から見た状態の道の確認はできていても,いざ歩いてみると,迷うことがあるかもしれません.もしかすると,地図の表記から道に変化があるかもしれません.歩いてみると,思っていたより遠く感じることもあるでしょう.
確認してみて,危ないところや,注意して歩くところは,マップに記入をしておきましょう.そして,その確認したマップは,緊急時にはすぐに取り出せるように,保管しておきましょう.
平常時だからできることがあります.そして,事前の準備は平常時にしかできません.寒い冬が本格的に始まる前に,すこしずつ進めておきましょう.