高齢者の熱中症予防について教えて下さい

熱中症は暑い夏だけでなく、梅雨の晴れ間や蒸し暑い時期もなりやすいので要注意です。温度と湿度が高いと発汗がうまく出来ずに熱中症になりやすい為、本格的に暑くなる前から考えておかないといけません。出来れば部屋に温度と湿度が表示される物を設置しておきましょう。最近は熱中症の危険度を知らせる熱中症警戒表示機能付き温湿度計も比較的リーズナブルな値段であるので、利用すると良いと思います。
窓には遮光カーテンをつけるなどして部屋に熱がこもらない工夫をしましょう。エアコンを使うことも大事ですが、まだエアコンを使うほどではない様な梅雨の晴れ間なら、しっかり換気することも大切です。そうやって、まずは熱中症になりにくい部屋の環境と、通気性が良く汗を吸ってくれる様な麻や綿の肌着などで自分の体温調節を行うことが、とても大事です。
よく「こまめに水分を摂る」と言われますが、汗をかくと塩分が失われてしまう為、塩分の補給も忘れずに。日頃はどうしても塩分控えめな生活になっていますが、熱中症に関しては塩分が必要ですから、昆布茶や味噌汁などを濃すぎない程度に常備しておくのもおススメです。水に溶かして飲む粉末タイプのスポーツドリンクがコンビニなどで売っているので、利用するのも良いでしょう。自分が食べやすいもの、飲みやすいものを身の回りにおいて、こまめな摂取を心掛けましょう。糖尿病の人はスポーツドリンクの糖分に注意が必要ですが、カロリーオフのものや自分が飲みやすいと思うものを生活の中にうまく取り入れて頂きたいと思います。

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※「高齢生活研究所」所長 浜田きよ子さんの排泄や福祉用具にまつわる話を、毎月紹介しています。前回はこちら。排泄や介護に関する相談は排泄用具の情報館「むつき庵」まで。