新緑の季節、初心に戻る爽やかな季節

こんにちは。ゴールデンウィーク、いかがお過ごしでしょうか?今年は、4月29日から連休が始まっている場合は、9連休だそうですね。今年は行動制限もほぼない状態で、どこへ行っても行列が多く…私は、家で植物の手入れをして過ごしています。

さて、私は社会福祉士として働いていますが、社会福祉士の資格は国家資格です。毎年2月の上旬に試験が行われ、1か月程度で発表があり、その後、登録申請を経て登録が完了されると「社会福祉士」と名乗れるようになります。2023年2月の試験を受け、合格され、その後速やかに登録申請をされた方が、そろそろ登録完了されているようで、SNSなどでは登録証が来たことを喜ばれている投稿もちらほら見かけます。

ところで、「社会福祉士」というのは、どういう専門性を持っているのでしょう。国家試験には、3つの福祉士の試験がありますが、あとの2つは「介護福祉士」と「精神保健福祉士」です。思うに、介護福祉士は『介護の仕事をされてるんだろうな』と容易に想像ができますし、精神保健福祉士も『精神疾患がある方のサポートとか、そういうお仕事なんだろうな』となんとなく想像がつくのではないかと思います。では、社会福祉士は?

社会福祉士を英語(カタカナ語)で表現すると「ソーシャルワーカー」なのですが、ソーシャルが「社会」で、ワーカーは単に労働者だと意味が広すぎるので「福祉分野で働く専門職=福祉士」と訳され、社会福祉士なのでしょう。ワーカーはいいとして、では、「社会」って何なのでしょう?

大学で社会福祉関連の授業をする際には、初めにお伝えするのですが、「社会」というのは人の集まりであり、人が作っているものです。人が二人以上集まると、対人関係ができ、いろんなことが起こります。お互いに信頼協力して、みんなが幸せになることばかりが起こるのであればいいのですが、実際は、誰かの幸せが誰かの辛さになることは多々あります。みんなが不幸になる方向へ進もうとする場合もあります。誰かだけが我慢を強いられている場面もあります。

私が思うのは、社会福祉士というのは、(実際はそこまで大きな仕事ができるばかりではないにしろ)、そんな人間社会の、人と人、または人と集団との間にかかわって、その人の辛さや窮屈さが軽減してやがて消滅することを目指して、働きかけるものだとおもいます。そこにいる人や集団には、それぞれのいろんな事情や背景がありますが、そこも考慮しつつ、今あるその人の辛さを解消しようとし(ケースワーク)、もし同じ辛さが社会のあちこちに潜んでいるのならそれを解消しようとし(ソーシャルアクション)、よりよい社会を作っていこうとするものだと思います。もし、それが完了したら、ソーシャルワーカーという仕事は、この世から不要になってなくなるのかもしれません。

とはいえ、社会福祉士だけでは、実際はあまり大したことはできません。心身の健康のためには、医療従事者の皆さんの力が必須です。法に基づいて対応する場合は、司法職の方の力が必要です。日々の暮らしを、利用者さんが継続していくには、日々の暮らしの具体的なことを支援する人たちの力が必要です。そして何より、ご自身の人生を生きていく、ご本人の存在がなければなりません。一緒に、時間を過ごしていくことが必要です。つまり、よく言いますが「チーム」になる、という感じでしょうか。

社会福祉士の登録が完了し、資格を手にして「でも、社会福祉士ってなにができるの?」と戸惑われている声を、時々聞くことがあります。チームで何ができるのか、チームに何がさらに必要で、そのために社会福祉士は何ができるのか、そう思いできることをやっていくのが、社会福祉士の仕事の第一歩なのではないかと思います。

新緑の時期には初心に戻り、できることをしっかりと探していきたいと思います。
また、みなさんには、社会福祉士を身近に感じてもらい、おそらく、身の回りにそこそこ大勢いる社会福祉士について、知ってもらえるといいな~と思います。

明石在住なのですが、やはり、明石と言えば「タコ」。そして、明石でタコと言えば、「明石焼き」がイメージされるかもしれません。現地でいろんなお店を食べ歩いていただくのがお勧めですが(とはいえ、1店舗あたりの量が多いので、頑張っても1日3,4店ぐらいしか回れないかも)、ほかにもお勧めがありまして、その一つが、タコのツボに入った、お弁当です。ツボは陶器なので、洗っていろいろ使えます。私は3個持っていて、ペン立て、箸立て、小銭入れにしています。とはいえ「お弁当だから、お土産にするにも相手のタイミング選ぶし、自分のお弁当で持っていくと、ツボを持って帰るのがちょっと大変だし・・・」という場合に、ピッタリな、このアイテム。『タコつぼに入っているタコの小さなぬいぐるみ』を発見し、京都の某所へお土産に持っていきました。喜ばれたのか、内心「食べられるものがよかったのに」と思われたのかはわかりませんが、存在感はばっちりです。明石に来られたら、ぜひ!明石焼き、ツボにはいったお弁当、その他いろいろ、明石のおいしいものをお楽しみいただき、タコのぬいぐるみもたくさんあるので、お求めください。

 


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兵庫県在住。「福祉×ICTで、毎日を安心安全に、心豊かに。あなたに寄り添う相談援助」をモットーに『森のすず社会福祉士事務所』開業。成年後見等による高齢者・障害者支援、認知症の方と家族の支援ならびに防災と福祉の地域啓発活動、スクールソーシャルワーカー、各種研修講師などの活動に取り組んでいる。2022年から同志社大学社会学研究科の後期課程博士課程院生。カレーと豆好き。犬大好き。社会福祉士、公認心理師、防災士。介護支援専門員。第1種大型自動車免許、2級FP技能士、第2級アマチュア無線技士。