デイケアとデイサービスはどう違うのですか?
デイケア(通所リハビリテーション)は主にリハビリや体を動かす機能訓練を中心に行っています。デイサービス(通所介護)でも機能訓練を行っている所は勿論ありますが、食事や入浴、レクリエーションをして一日を過ごすことを目的としています(当然ですが、デイケアでも食事や入浴はあります)。介護家族に休息をしてもらう意味合いは、デイサービスの方が強いでしょう。
デイサービスは嫌いだけれどデイケアは好きだという男性が、案外おられます。理由は麻痺がある人などが自分の機能訓練をしたいから。デイケアに行くと色んなマシンがあるので、そうしたものを使うのが好きだったり。好みは人それぞれですから、デイサービスに行きたがらない人もデイケアならうまく行って、そこで機能がより回復すると、それはそれで良いのかも知れません。その人の介護度によりますが、デイサービスとデイケアの両方に行くことも出来ると思います。介護保険では介護度に応じて使える金額の上限が決まっていて、その調整をするのがケアマネさんの役目。ヘルパーさんに来てもらったら何点、福祉用具をレンタルしたら何点という具合に、その人の介護度に応じて何をどけだけ利用するか決めていきます。デイケアは要介護でなく要支援の人も利用可能です。本人や家族のニーズに応じてケアマネさんがプランを作って行くので、どんなものを利用したいか、どの様に一週間を過ごしたいか、出来るだけ希望を伝える様にした方が良いでしょう。
※「高齢生活研究所」所長 浜田きよ子さんの排泄や福祉用具にまつわる話を、毎月紹介しています。前回はこちら。排泄や介護に関する相談は排泄用具の情報館「むつき庵」まで。