敬老の日に高齢生活に役立つグッズを贈りたいのですが、何かおススメはありますか?
誰にでも喜ばれるものならポシェットなども良いのではないかと思いますが、私が最近使っていて重宝しているのがシャワーフックに取り付ける「ユニバ―サルシャワーフック」です。暑い時期はシャワーを使うことが多いと思いますが、シャワーヘッドが勝手に変な向きに動いたり、思う様な角度でお湯が出なかったりすることはありませんか? 浴室の壁についているシャワーフックとシャワーの間にこのユニバーサルシャワーフックを差し込むと、シャワーの向きが上下左右自在に変えられて、大変便利です。これまではシャワーヘッドから出て来るお湯に自分の体を合わせていたんですが、これはピンポン玉の様なゴム製のボールが連なっていて、ヘッドを上に向けたり、左に向けたり出来るので、自分の好きな高さと角度でお湯が出て、シャワーがとても使いやすくなります。
旅先でホテルのシャワーに付けて使うことも出来ます。自分でシャワーする時だけでなく、介護が必要になった時にシャワーを片手で持たなくても、両方の手を使えるので楽ですし、安心にもつながります。殆どのシャワーヘッドに対応していて、サイズが合わなければ付属の小さなアタッチメントを差し込んで調整できる様になっています。高価なシャワーヘッドに買い替えなくても家にあるシャワーの使い心地を向上でき、手頃な値段のプレゼントには良いのではないかと思います。街ではあまり見かけないかも知れませんが、楽天やAmazonなどの通販で入手できます。
杖を贈るのも良いですね。バッグに入れておくと案外便利ですし、転倒予防に元気なうちから杖を持っておきたいものですが、自分から進んで買わない人が多く、子供からもらっても使わないかも知れません。でもお孫さんからもらったら、お孫さんに気を遣って一緒に外出する時に使ってくださるのではないかと思います。杖を贈って、一緒に外出する機会を作ってみると元気な期間がのびて、要介護期間を先送りできる効果もありそうです。
※「高齢生活研究所」所長 浜田きよ子さんの排泄や福祉用具にまつわる話を、毎月紹介しています。前回はこちら。排泄や介護に関する相談は排泄用具の情報館「むつき庵」まで。